2022/05/06
2022年5月4日、今年の【ロックの殿堂】式典で殿堂入りするアーティストが発表された。2022年の式典は11月5日に米ロサンゼルスで開催される。
今年殿堂入りを果たすのは、ロック界のヒットメーカーであるパット・ベネターと夫で長年のソングライティング・パートナーのニール・ジラルド、ニュー・ウェーブを牽引したデュラン・デュラン、ヒップホップの大御所となったエミネム、シンセ・ポップ・デュオのユーリズミックス、カントリー界の伝説的存在であるドリー・パートン、R&B界のヒットメーカーであるライオネル・リッチー、ポップ・シンガー・ソングライターのカーリー・サイモンなどとなっている。
さらに、ヘヴィ・メタルの旗手であるジューダス・プリーストと、ソングライター/プロデューサーの大物デュオ、ジミー・ジャム&テリー・ルイスには、<ミュージカル・エクセレンス賞>(発足した時、この賞は<サイドメン>部門という名前だった)が授与される。ジューダス・プリーストは、バンドとしては(ブルース・スプリングスティーンの)Eストリート・バンドに次いで2組目の<ミュージカル・エクセレンス賞>受賞となる。
また、“カリプソの帝王”ことハリー・ベラフォンテとフォーク&ブルースの伝説的人物である故エリザベス・コットンには<アーリー・インフルエンス(初期影響力)賞>が授与される。<アーメット・アーティガン賞>には、アレン・グラブマン、ジミー・アイオヴィーン、故シルヴィア・ロビンソンが選出されている。ロビンソンは<アーメット・アーティガン賞>を受賞した4人目の女性で、初の黒人女性となる。主にレコード会社の重役として知られていた女性としてこの賞を受賞するのも初めてのことだ。最初の女性3人は、ソングライターのキャロル・キング(1990年)、そして故エリー・グレニッチとシンシア・ワイル(共に2010年)だった。
【ロックの殿堂】の会長であるジョン・サイクスは声明で、「この多様な受賞者たちは、それぞれが若者文化のサウンドに多大なる影響を与え、ロックンロールの流れを変えるのに貢献した。彼らの音楽は世代を超えて感動を与え、後に続く多くのアーティストに影響を与えた」とコメントしている。
殿堂入りの資格は、アーティストの最初の商業用録音が発表されてから25年後に与えられる。2022年の面々の内、エミネム、デュラン・デュラン、リッチー、サイモン、パートンは、初ノミネートで殿堂入りを果たした。エミネムは今年が殿堂入り資格を得た初めての年だ。ユーリズミックスとベネターは2度目のノミネートでの殿堂入りとなった。
2022年の式典では女性6人が一度に殿堂入りするが(ベネター、パートン、サイモン、コットン、ロビンソン、ユーリズミックスのアニー・レノックス)、これは【ロックの殿堂】の37年の歴史上初めてのことだ。レノックスとデイヴ・スチュワートは、【ロックの殿堂】入りの前に、6月16日にニューヨークで【ソングライターの殿堂】入りをする予定だ。ユーリズミックスは2019年12月に受賞を通知されたが、パンデミックのため式典が2度延期された。
【第37回ロックの殿堂】式典のチケット情報は、近日中に公開される。式典は11月5日に米ロサンゼルスのマイクロソフト・シアターで行われ、米SiriusXMの『Rock and Roll Hall of Fame』ラジオ・チャンネルで生中継される。また、後日米HBOでも放送され、HBO Maxで配信される。
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— Rock Hall (@rockhall) May 4, 2022
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