Billboard JAPAN


NEWS

2022/05/01

<ライブレポート>三浦風雅、“謎解けちゃう”新曲も披露したワンマンライブ

 4月23日、三浦風雅のワンマンライブ【MIURA FUGA LIVE 「Call my name」~Oath episode4~】が、東京・SHIBUYA PULEASURE PLEASUREにて行われた。本稿では、2部行われたうちの1部の様子をレポートする。

 サポートバンドの演奏による1曲目「Start again」のイントロに導かれステージに登場した三浦風雅。「みんな立って、盛り上がっていきましょう!」とステージから呼びかけると、オーディエンスとともに手を上げ、序盤から盛り上がる。爽やかな風が吹き抜けるような伸びやかな歌声がバンドサウンドと混ざって絶妙なノリを構築した。「ALL RIGHT」では柔らかい歌声を紡ぎながらステージを歩き回りオーディエンスとコミュニケーションを取る一方、一瞬挟まれるブレイクで自身もぴたりと動きを止めるなど、楽曲を身体で感じるようにステージを楽しむ様子を見せた。

 「みんなまだ疲れてない?大丈夫?」と気遣いながらも間髪入れず、ピアノイントロから「サクラノキノシタデ」へ。繊細にAメロを歌い、リズミックなBメロへ。バンドサウンドがドラマチックに盛り上げるサビへと展開する。浮き立つ気持ちを温かい歌声と抑揚のあるバンドサウンドで表現した。

 挨拶を挟んで披露した「夏空」では、アコースティックギターの音に三浦の歌声が溶けるように混ざる。優しくも力のある歌声を聴かせ、そんなオーガニックな雰囲気から一変した「記憶」では低く響くドラムパッドの音色が牽引する演奏に乗せて、残響のある歌声がもの悲しく紡がれる。サビのファルセットやぽろぽろと紡がれる鍵盤の音、ワウギターのソロが叙情的な空間を作り上げた。

 この日は、事前告知されていたゲストとして1/PLACEからTAIHEIが登場。同い年で10代の頃から親交があるという2人が歌ったのは、Novelbrightの「ツキミソウ」。TAIHEIはまっすぐな歌声に切なげな感情を織り込み、三浦は包容力を感じさせる歌声を披露。印象の異なる2人の声が重なった。

 「俺も爽やかなキャラでやってるんだけど、TAIHEIがピュアすぎて俺が濁って見える」と笑いを誘うMCののち、TAIHEIが次に歌う曲について「歌手をやってきた中で一番大切な曲です」と話し出す。「色んな人に響く曲だと思います。大切な人とずっと一緒に過ごしていきたいなって思いながら聴いてくれたら」。そう告げて歌いだしたのは、1/PLACEの楽曲「さだめ」。2人で順に紡ぐ〈約束する もう絶対 寂しい思い させないよ〉の歌詞が、互いの感情を高め合うように切実に響いた。

 TAIHEIを見送った三浦は、今までステージでコラボをする機会がほとんどなかったと語り、「今日楽しい!」と高揚する。「次は一番新しい曲を。みんなにもいろんな未来があるけど、悩みすぎず、自分なりにやっていこうじゃないかと。心のもやもやする部分も愛せるように、自分の一つだと思って前に進めるように」と話して演奏したのは「未来話」。ベースやドラムの推進力のあるリズムが昂る感情に寄り添うようだ。

 そしてライブは終盤へ。「I wanna be myself」ではシンガロングの部分でオーディエンスとともに手を上げながら、弱さを乗り越え〈僕が僕である明日へ〉と前向きな歌詞で一体感を作り上げる。「CANVAS」、「Start」と清々しく背中を押す楽曲を続け、ステージを明るく染め上げた。

 アンコールで再登場した三浦は、「みんな、新曲やで!」と明るく新曲を披露。曲名がライブ名と同じ「Call my name」であることを明かし、「すごいよね、謎解けちゃうよね」とオーディエンスの反応を楽しんだ。

 「僕の誕生日、覚えてます?もちろんファンのみなさんは予定空けてますよね?」と問いかけ、それに応える拍手に対し「今拍手した人全員顔覚えましたからね。絶対来てね」と笑うと、「誕生日、ここでライブやります!」とバースデーライブを発表。そしてストレートなラブソング「誓い」で美しく純粋な歌声をのびのびと紡ぎ、ライブは幕を閉じた。


Text:村上麗奈
Photo:福岡諒祠


◎公演情報
【MIURA FUGA LIVE 「Call my name」~Oath episode4~】
2022年4月23日(土)
東京・SHIBUYA PULEASURE PLEASURE

【MIURA FUGA 26 Birthday LIVE】
2022年7月11日(月)
東京・SHIBUYA PULEASURE PLEASURE
チケット:5,500円(tax in.)


◎リリース情報
アルバム 『君が君でいられるように』
2022/7/13 RELEASE
<通常盤>CD only
PCCA-06132 3,000円(tax in.)
<予約限定M盤>CD+DVD+PhotoBook
SCCA-00132 8,800円(tax in.)
<予約限定F盤】CD+DVD+PhotoBook
SCCA-00134 8,800円(tax in.)
<予約限定MFスペシャル盤>M盤+F盤+ポスターライナーノーツ+スリーブケース
SCCA-00135 17,600円(tax in.)

ACCESS RANKING

アクセスランキング

  1. 1

    <インタビュー>YUTA(NCT) ミニアルバム『Depth』に込めたソロアーティストとしての挑戦――「たくさんの経験があったから今がある」

  2. 2

    和楽器バンド、活休前最後のツアーが開幕 10年分の感謝をこめた渾身のステージ

  3. 3

    <インタビュー>米津玄師 新曲「Azalea」で向き合った、恋愛における“距離”――「愛情」の源にある“剥き身の生”とは

  4. 4

    <ライブレポート>ano「次に会う時まで必ず生きて」――ツアー追加公演完走、音楽でたどり着いた“絶対聖域”

  5. 5

    ロゼ&ブルーノ・マーズ、11/22大阪開催【MAMA】で「APT.」世界初披露へ

HOT IMAGES

注目の画像