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2022/04/19 09:00

【米ビルボード・ソング・チャート】ジャック・ハーロウ初登場1位、2022年最大の週間ストリーミング記録

 ジャック・ハーロウの新曲「ファースト・クラス」が1位に初登場した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 2022年5月6日に発売予定の2ndアルバム『カム・ホーム・ザ・キッズ』からのリード・シングルとして4月8日にリリースした「ファースト・クラス」は、インスタグラムやTikTokでのプロモーション効果もあり、昨年の10月23日付でトップに立ったリル・ナズ・Xとのコラボレーション「インダストリー・ベイビー」に続く2曲目、ソロ曲としては自身初の1位を獲得した。初登場1位獲得は史上60曲目、2022年では先週No.1デビューを飾ったハリー・スタイルズの「アズ・イット・ワズ」に続く2曲目の快挙。TOP10入りは、 2020年7月11日付チャートで最高2位をマークした「ホワッツ・ポッピンfeat.ダベイビー、トリー・レーンズ、リル・ウェイン」を含む3曲目のランクインを果たした。

 なお、新作『カム・ホーム・ザ・キッズ』からの1stシングル「ネイル・テック」も、「ファースト・クラス」のヒットを受けて先週の58位から40位に上昇。週間ストリーミングも、前週から43%増加の950万回に上昇している。同曲は、今年の3月5日付で18位にデビューしたが、現時点ではTOP10入りを逃している。

 「ファースト・クラス」は、初週5,460万回を記録してストリーミング・ソング・チャートでも同1位にデビュー。ストリーミング・チャートでの首位獲得も、その「インダストリー・ベイビー」に続く2曲目の快挙を達成した。週間ストリーミングとしては2022年最大の記録で、2021年9月18日付でドレイクの「Way 2 Sexy feat.フューチャー&ヤング・サグ」が記録した6,730万回以来の数字を打ち出した。初週のストリーミング数としても、 2021年11月27日付でテイラー・スウィフトの「オール・トゥー・ウェル(テイラーズ・ヴァージョン)」が記録した5,440万回、2021年10月30日付でアデルの「イージー・オン・ミー」が記録した5,390万回のいずれもわずかに上回っている。

 デジタル・ソング・セールス・チャートでも、初週10,600を売り上げて「インダストリー・ベイビー」に続く2曲目の1位を獲得。エアプレイ・チャート(総合)にはまだランクインしていないが、ジャンル別では、ラップ・エアプレイ・チャートで21位、リズミック・エアプレイ・チャートに23位、ポップ・エアプレイ・チャートには35位にそれぞれランクインしている。

 そのほか、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートでも1位を獲得。いずれのチャートでも「インダストリー・ベイビー」に続く2曲目の首位獲得で、「インダストリー・ベイビー」は前者で18週、後者では19週の1位をマークした。

 「ファースト・クラス」には、2007年3月24日から31日付の2週1位を獲得したファーギーの「グラマラスfeat.リュダクリス」がサンプリング・ソースとして使われているが、サンプリングした曲ともに首位を獲得したのは、ライト・セッド・フレッドの「アイム・トゥー・セクシー」(1992年 / 3週間)を使用したドレイクの「Way 2 Sexy」以来となる。

 タイトルに「ファースト」が含まれている曲が1位を獲得したのは、モニカの「ザ・ファースト・ナイト」(1998年 / 5週間)、サーフィスの「ザ・ファースト・タイム」(1991年 / 2週間)、ロバータ・フラックの「ザ・ファースト・タイム・エヴァー・アイ・ソー・ユア・フェイス(愛は面影の中に)」(1972年 / 6週間)に続く4曲目の快挙。

 先週1位に初登場したハリー・スタイルズの「アズ・イット・ワズ」は、今週2位にダウン。ストリーミング・チャートでも1位から2位に(3,230万回)、セールス・チャートでも2位から5位に(7,800)それぞれ順位を下げたが、エアプレイ・チャートでは今週のAirplay Gainerを獲得して19位から14位に上昇。週間エアプレイも前週から25%増加の3,380万回にアップしている。ジャンル別のエアプレイでは、ポップ・エアプレイ・チャートで14位から9位、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートでは17位から10位にそれぞれTOP10入りした。

 「ファースト・クラス」の登場により、グラス・アニマルズの「ヒート・ウェイヴス」も先週の2位から3位に順位を下げたが、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートではそれぞれ30週目に首位獲得週を更新している。

 以下、ラトーの「ビッグ・エナジー」も3位から4位にダウン。イマジン・ドラゴンズ&J.I.Dの「エネミー」が先週に続き5位をキープして、ジャスティン・ビーバー&ザ・キッド・ラロイの「ステイ」は4位から6位に2ランクダウンした。

 コダック・ブラックの「スーパー・グレムリン」は、先週の6位から7位にダウン。先週8位に上昇したドージャ・キャットの「ウーマン」は同位をキープして、R&Bソング・チャートでは7週目の1位を獲得した。9位は先週の7位からジャスティン・ビーバーの「ゴースト」が下降、リル・ナズ・Xの「ザッツ・ホワット・アイ・ウォント」は引き続き10位にランクインした。「ザッツ・ホワット・アイ・ウォント」は、今週のアダルト・ポップ・エアプレイ・チャートで自身初のNo.1を獲得している。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは4月22日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「ファースト・クラス」ジャック・ハーロウ
2位「アズ・イット・ワズ」ハリー・スタイルズ
3位「ヒート・ウェイヴス」グラス・アニマルズ
4位「ビッグ・エナジー」ラトー
5位「エネミー」イマジン・ドラゴンズ&J.I.D
6位「ステイ」ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバー
7位「スーパー・グレムリン」コダック・ブラック
8位「ウーマン」ドージャ・キャット
9位「ゴースト」ジャスティン・ビーバー
10位「ザッツ・ワット・アイ・ウォント」リル・ナズ・X

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