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2013/03/26

“007”シリーズなどのトランペット奏者、デレク・ワトキンス他界

 『007 ドクター・ノオ』から『007 スカイフォール』まで、全てのジェームス・ボンドシリーズのサウンドトラックで演奏。数多くの作品を残してきた名トランペット奏者 デレク・ワトキンスが、2年間の闘病生活の末ガンで死去した。68歳だった。

 イギリスはレディングの音楽一家に生まれ、幼齢からトランペットを学んでいたワトキンスは、17歳となる頃にはプロに。シーンにおいて屈指の評価を集める彼はそのキャリアを通じ、ビートルズをはじめ、フランク・シナトラ、バーブラ・ストライサンド、エルトン・ジョン、トム・ジョーンズ、ベニー・グッドマン、オアシス、ロビー・ウィリアムス、レナード・バーンスタイン、ディジー・ガレスピー、ホセ・カレーラス、プラシド・ドミンゴ、エリック・クラプトンなど、数多くの大物たちと共演してきた。

 また、ワトキンスと言えば冒頭に挙げたジェームス・ボンドシリーズのほか、『ミッション:インポッシブル』、『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』、『氷の微笑』、『インディ・ジョーンズ』、『グラディエーター』、『ジョニー・イングリッシュ』、『スーパーマン1&2』、『ブリジット・ジョーンズの日記』、そして彼のトランペットのソロで始まるアカデミー賞作品『シカゴ』といった映画音楽に参加したことでも知られる。

 公式サイトでの発表よれば、彼はイギリスの自宅で妻のウェンディー、その子供や孫たちに見守られて亡くなったという。

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