2022/03/31
映画『メタモルフォーゼの縁側』の音楽をT字路sが担当したことがわかった。
6月17日から公開される同作は、鶴谷香央理の漫画『メタモルフォーゼの縁側』をもとにした作品。こっそりBL漫画を楽しむ高校生うららと、夫に先立たれた75歳の雪がBLコーナーで出会い、友情を育む姿を描く。
主題歌はうらら役を演じた芦田愛菜と、雪役を演じた宮本信子が「うらら&雪」名義でカバーしたT字路sの「これさえあれば」。芦田は、「漫画に出会えたうららの気持ちになって、歌えたような気がしています。この曲を聴いていると雪さんとの二人のシーンが思い浮かぶんです。素敵な映画のエンディングになったと感じました」と語っている。
これまで映画主題歌を提供したことはあるが、映画音楽を制作するのは初となるT字路sは「(芦田さん、宮本さんのレコーディングを終えて)簡単なようで節回しがややこしく歌いにくかったかと思うのですが、こんなにチャーミングに、晴れやかに、凛々しく、表現してくださりとても嬉しく感激しました」とコメント。
河野プロデューサーは「昔から好きなアーチストでしたが、T字路sを聞いていると映画のイメージがどんどん膨らんできて。だったら思い切って音楽を頼んでみようかなと。ボーカルはなくてもそのメロディと音で、この映画を違う場所まで運んでくれるに違いないと。そして映画の最後、エンドロールまで全部ひっくるめて物語が完結するようにしたかったので、どうしようかと悩んでいたら、「これさえあれば」というT字路sの曲があるじゃないかと。“これ”はBLでもいいし、隣にいる誰かでもいい。好きな音楽でも本でも場所でも食べ物でも何でもいい。この物語のためにある曲だと思いました」と語っている。さらに、伊東妙子(Gt&Vo)はうららの母役として俳優出演している。
4月8日から特典付き前売り券がメイジャー通販サイトにて販売開始。前売券購入特典として、映画のキャラクターや場面を両面にあしらった「オリジナルクリアファイル」、もしくは劇中で主人公たちが熱狂するBL漫画のキャラクター咲良と佑真(作画:じゃのめ)をあしらったクリアポスターが付属する。
◎芦田愛菜 コメント
スタッフの皆さんにすぐ後ろで見て頂きながらレコーディングしたので、すごく緊張していたのですが、歌っているうちにだんだん楽しくなりました。
漫画に出会えたうららの気持ちになって、歌えたような気がしています。
この曲を聴いていると雪さんとの二人のシーンが思い浮かぶんです。
素敵な映画のエンディングになったと感じました。
◎宮本信子 コメント
二人の歌をエンドロールにしたい!と言われた時は、もうビックリしました。青天の霹靂!責任重大!
とてもむずかしい楽曲でしたが、レッスンを受けて、なんとか本番に間に合いました。
レコーディングは緊張しましたが、先生からの「信子さん、のって、のって~~歌って~~。
いつものライブのように!」のお言葉を胸に、楽しく一生懸命歌いました。
◎T字路s コメント
・劇伴を制作した感想
劇伴音楽の制作はまったく初めてのことでしたが、私達が何より幸せだったのは、この作品をとにかく大好きになったことで、手探りながらも無我夢中で情熱を傾けることができました。
うららも雪さんも愛しくてたまらなく、だからこそ、寄り添い感情移入するところ、逆に俯瞰したり距離を置くところ、シーンによって試行錯誤しました。普段は作らないような曲調、使わないような楽器や音響効果を織り交ぜたりもして、この上なく楽しく充実した、全力の挑戦でした。
・芦田愛菜、宮本信子のレコーディングを終えた感想
うらら(芦田さん)と雪さん(宮本さん)おふたり+おふたりが、今日まで生きて来られたなかで紡がれた物語そのものが乗り移ったような歌声に、歌い出した瞬間にハッとして引き込まれ、歌い終わる頃には胸がいっぱいになりました。
簡単なようで節回しがややこしく歌いにくかったかと思うのですが、こんなにチャーミングに、晴れやかに、凛々しく、表現してくださりとても嬉しく感激しました。
実は10年以上前に作った曲なのですが、この映画のために作ったかのようにぴったりですよね?
・完成した映画を観た感想
自分達が作った曲が実際に映像に当てはめられると、表情(から感じ取られる心情までも)が、音楽に合わせて変化してゆくように見えて、震えるほどの感動がありました。
傍目には何の変化もないように見えるかも知れない、でも、好きなものが出来ただけで人生はこんなにも動き出し、輝く。
うららを、雪さんを抱き締めたいと思う気持ちは自分自身を抱き締めたい気持ちでもあると感じます。
劇伴制作をしながら何十回観たかわからないけれど、完成した映画はますます愛おしい作品になっていました。たくさんの人に観て欲しいし、何回でも観て欲しいと心から願っています。
◎映画情報
『メタモルフォーゼの縁側』
2022年6月17日(金)から公開
監督:狩山俊輔
脚本:岡田惠和
原作:鶴谷香央理『メタモルフォーゼの縁側』(KADOKAWA)
出演:
芦田愛菜
宮本信子
高橋恭平(なにわ男子)
古川琴音
生田智子
光石研
汐谷友希
伊東妙子
菊池和澄
大岡周太朗
配給:日活
(C)2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
1
SEVENTEENが癒し&傷を表現、日本4thシングル『消費期限』コンセプトフォト
2
<インタビュー>三代目 J SOUL BROTHERSがアルバム『ECHOES of DUALITY』をリリース――“三代目だからこそ”見せられるグルーヴと制作で見つけた自分たちの役割
3
サザンオールスターズ、2025年1月より全国アリーナ&ドームツアー開催 その名も“THANK YOU SO MUCH”
4
King & Prince、新曲「WOW」MVプレミア公開へ向けティザー解禁&YouTubeライブ実施
5
【ビルボード】超特急『AwA AwA』18.5万枚でシングル1位、自身最多セールス記録&7年半ぶり首位デビュー
インタビュー・タイムマシン
注目の画像