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2022/03/29

【米ビルボード・ソング・チャート】 グラス・アニマルズ4週連続1位、ドージャ・キャット「ウーマン」TOP10入り

 グラス・アニマルズの「ヒート・ウェイヴス」が4週目の首位をキープした、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 前週から1%ほど減少したが、ほぼ同率の6,670万回を記録してエアプレイ・チャートでも3週目の首位を獲得した「ヒート・ウェイヴス」。ストリーミング・ソング・チャートでは、今週1,510万回を記録して4位から3位に再浮上。デジタル・ソング・セールス・チャートでは、2,900を売り上げて20位をキープしている。また、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートでは、それぞれ27週目に首位獲得週を更新した。

 英国出身のグループによる楽曲が4週以上首位を獲得したのは、意外にもスパイス・ガールズの「ワナビー」(1997年)以来約25年ぶりで、その他には以下のタイトルがある。なお、ビージーズは幼少期にオーストラリアへ移住しているが生まれがマン島であり、ポリスとウイングスも米国出身のメンバーがいるが、フロントマンとその他のメンバーがイギリス出身のため、この記録に含まれている。

9週 ザ・ビートルズ「ヘイ・ジュード」(1968年)
8週 ポリス「見つめていたい」(1983年)
8週 ザ・ビー・ジーズ「恋のナイト・フィーバー」(1978年)
7週 UB40「好きにならずにいられない」(1993年)
7週 ザ・ビートルズ「抱きしめたい」(1964年)
5週 ウイングス「心のラヴ・ソング」(1976年)
5週 ザ・ビートルズ「ゲット・バック with ビリー・プレストン」(1969年)
5週 ザ・ビートルズ「キャント・バイ・ミー・ラヴ」(1964年)
4週 グラス・アニマルズ「ヒート・ウェイヴス」(2022年)
4週 スパイス・ガールズ「ワナビー」(1997年)
4週 ピンク・フロイド「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール Part II」(1980年)
4週 クイーン「愛という名の欲望」(1980年)
4週 ビージーズ「ステイン・アライヴ」(1978年)
4週 ポール・マッカートニー&ウィングス「マイ・ラヴ」(1973年)
4週 ビージーズ「傷心の日々」(1971年)
4週 ザ・ローリング・ストーンズ「ホンキー・トンク・ウィメン」(1969年)
4週 ザ・ビートルズ「イエスタデイ」(1965年)
4週 ザ・ローリング・ストーンズ「サティスファクション」(1965年)

 なお、 デュオの最長記録はマーク・ロンソンの「アップタウン・ファンクfeat.ブルーノ・マーズ(米国出身)」(2015年)、ソロ・アーティストの楽曲ではエルトン・ジョンの「サムシング・アバウト・ザ・ウェイ・ユールック・トゥナイト / キャンドル・イン・ザ・ウインド1997」(1997~98年)で、それぞれ14週をマークした。

 先週2位に再浮上したジャスティン・ビーバー&ザ・キッド・ラロイの「ステイ」は、今週も同位をキープ。6,040万回(7%減少)を記録してエアプレイ・チャートでも同2位に、1,130万回(2%減少)を記録してストリーミング・チャートでは13位から8位にTOP10復帰している。

 「ステイ」は、3位に初登場した2021年7月24日付からTOP10にランクインし続けていて、今週で通算記録を37週目に更新した。初登場からの連続記録としては、歴代トップの38週を記録したポスト・マローンの「サークルズ」(2019年~20年)に次ぐ2番目の長さで、次週でその記録に並ぶ。現時点で2位にランクインしていることから、間もなく歴代単独トップに立つ可能性が高い。

 ジャスティンは、今週「ゴースト」も5位に浮上させていて、TOP5に2曲を送り込んでいる。同じアーティストの楽曲がTOP5に2曲以上同時ランクインしたのは、昨年の9月18日付でドレイクがTOP5を独占して以来、約半年ぶり。また、ジャスティンはこれでTOP5にランクインしたタイトルを通算20曲目に更新し、マイケル・ジャクソン、スティーヴィー・ワンダーと並ぶ史上10組目の記録を達成した。

29曲 ザ・ビートルズ
28曲 マドンナ
27曲 マライア・キャリー
27曲 ドレイク
24曲 ジャネット・ジャクソン
23曲 リアーナ
21曲 エルヴィス・プレスリー
20曲 ジャスティン・ビーバー
20曲 マイケル・ジャクソン
20曲 スティーヴィー・ワンダー

 「ゴースト」は、今週5,860万回(2%減少)を記録してエアプレイ・チャートで3位に、900万回を記録して、ストリーミング・チャートでは32位から22位に最高位を更新している。

 3位はコダック・ブラックの「スーパー・グレムリン」が、4位もゲイルの「abcdefu」がそれぞれ同位をキープ。「スーパー・グレムリン」は、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートでそれぞれ10週目の首位を獲得した。

 2月5日から3月5日付まで5週連続で首位を獲得した「秘密のブルーノ」は、先週の5位から6位にランクダウンしたが、1,930万回(13%減少)を記録してストリーミング・チャートでは12週目の首位をキープしている。12週の首位獲得は、ストリーミング・ソング・チャートの集計が始まった2013年1月以降9番目に長い記録で、同12週を記録したザ・チェインスモーカーズの「クローサーfeat.ホールジー」(2016年)以来、約6年ぶりの快挙。

 先週8位にTOP10入りしたイマジン・ドラゴンズとJ.I.Dのコラボレーション・シングル「エネミー」は7位に、リル・ナズ・Xの「ザッツ・ホワット・アイ・ウォント」は9位から8位にそれぞれ最高位を更新。「エネミー」は、前週から13%増加の4,770万回を記録して、今週最も伸びた曲に贈られるAirplay Gainerを6週連続で獲得した。6週連続でAirplay Gainerを獲得するのは、昨年の6月から7月にオリヴィア・ロドリゴの「good 4 u」が達成して以来のこと。

 続いて9位には、先週の12位からドージャ・キャットの「ウーマン」が上昇し、自身5曲目のTOP10入りを果たした。同曲を収録したアルバム『プラネット・ハー』からは、「キス・ミー・モア」、「ニード・トゥ・ノウ」に続く3曲目のランクインとなる。

1位「セイ・ソーfeat.ニッキー・ミナージュ」(2020年)
2位 アリアナ・グランデ「34+35 feat.ドージャ・キャット&メーガン・ザ・スタリオン」(2021年)
3位「キス・ミー・モアfeat.シザ」(2021年)
8位「ニード・トゥ・ノウ」(2021年)
9位「ウーマン」(2022年)

 「ウーマン」は、今週R&Bソング・チャートで4週目の首位を獲得した。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは4月1日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「ヒート・ウェイヴス」グラス・アニマルズ
2位「ステイ」ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバー
3位「スーパー・グレムリン」コダック・ブラック
4位「abcdefu」ゲイル
5位「ゴースト」ジャスティン・ビーバー
6位「秘密のブルーノ」カロリーナ・ガイタン、マウロ・カスティーリョ、アダーサ、レンジー・フェリズ、ダイアン・ゲレーロ、ステファニー・ベアトリス、エンカント・キャスト
7位「エネミー」イマジン・ドラゴンズ&J.I.D
8位「ザッツ・ワット・アイ・ウォント」リル・ナズ・X
9位「ウーマン」ドージャ・キャット
10位「イージー・オン・ミー」アデル

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