2022/03/27 14:00
2022年3月28日付のBillboard JAPAN週間“Top Singles Sales”で、KinKi Kids『高純度romance』が169,404枚を売り上げ、首位を獲得した(集計期間2022年3月14日~2022年3月20日)。
『高純度romance』はデビュー25周年を迎えたKinki Kidsが前作『アン/ペア』から約8カ月ぶりにリリースした44枚目のシングルで、作詞は大ヒットしたデビュー曲『硝子の少年』を手掛けた松本隆が、作曲はマシコタロウが担当している。また、Kinki KidsはBillboard JAPANがランキングを開始した2008年以降18作のシングルを発表し、今作『高純度romance』を含め全てのシングルが首位を獲得している。
ここではKinki Kidsの作品別の販売動向がどのように推移しているかをSoundScanJapanのデータを使用し調査してみた。まず、Kinki Kidsの2008年以降に発売されたシングルの初週の販売数をグラフ化したものが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/110305/2)である。
このグラフから、Kinki Kidsは2008年に発売された27枚目のシングル『Secret Code』から今作まで全ての作品で10万を超える安定したセールスを見せている。特に、2013年に発売した33枚目、両A面シングル『まだ涙にならない悲しみが/恋は匂へと散りぬるを』以降は全ての作品が15万以上の初週販売数を記録し、牢固たる人気を維持していると言えるだろう。また、2008年以降最も初週に売れたKinki Kidsのシングルは39枚目の『Topaz Love/DESTINY』の208,933枚で、こちらも両A面シングルである。
人気拡大のきっかけとなった作品と、期間内で最高の販売を記録した作品は両A面シングルである。表題曲が多い事でKinki Kidsの楽曲に触れる機会が増え、それらの作品がKinki Kidsファンなるきっかけになったり、作品を購入する動機となっていると思われる。これは、Kinki Kidsの楽曲のクオリティーの高さが評価された結果と言えるだろう。
安定した人気を誇り、連続首位の記録を今作も更新したKinKi Kidsの今後の活躍を注視したい。
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