2022/03/01
四人囃子の『ゴールデン・ピクニックスSpecial Edition』が3月2日にリリースされる。
オリジナルメンバー岡井大二が監修した最新リマスターが施された同作には、当時の制作過程がわかるデモ音源をボーナスディスクに収録。「泳ぐなネッシー」の各パートを分割録音している。
◎岡井大二 コメント
四人囃子 第2作目となったこのアルバムは1976年にリリースされたものです。
ティーンエイジャーのうちに結成して以来、このチームのモットーと言いますか、活動上のキーワードとして据えていたスピリットは “おもちゃ箱をひっくり返す” やんちゃぶりです。後にも先にもこれ以外に活動に関わる内規みたいなものは有りませんでした。
若干二十歳でのデビュー作『一触即発(’74)』の制作で、経験も無いのに “こうすれば ああなる…はず” のゴリ押し連発で味を占めた育ちの柔らかい不良チームは、好き勝手し放題との有難いお誘いを受け、CBSソニーレーベルへと移籍をさせて頂きました。
1976年の1月中旬よりONKIO HAUS 2nd.スタジオでのベーシックトラック録りからスタートした作業は、アルバム工程のその最後まで全てが夕刻から翌朝までのスケジューリングで執り行われました。
2月からは六本木ソニースタジオ(概ねが 広い方の1st.スタジオ)へ場所を移して続けられました。ここで告白しますとスタジオ使用時間260時間以上、プロモーション用ニュースソースとしてはデモ録音も合わせた300時間とうたわれましたが、その半分は好きなレコードを聴いたり映画を観せてもらったりの優雅な娯楽の場として居させて頂き、実質の録音作業は150時間位でありました。(それにしても、とんでもなく裕福な事であります)
デビュー作『一触即発』の制作に入った時点で、バンドの主要なレパートリーとして既に「おまつり」「一触即発」「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」「泳ぐなネッシー」が有りましたので、収録時間etc も考えて1st.アルバムには「おまつり」「一触即発」を収め、2nd.アルバムの核に「円盤」「ネッシー」を据えるという確信に満ちた幸せな胸算用をしていた我々なのですが、、移籍に伴う様々・諸事情で森園勝敏/末松康男コンビによる傑作「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」はシングル盤として独立してリリースされる事になりました。
もし『GOLDEN PICNICS』に収録出来ていたなら、それも例えばA面トップを飾っていたなら、随分と全員の後々のアルバムに対する納得度は違っていただろうな、と考えます。有難くリイシューが進んでいる中での四人囃子”大きなタラレバ#1”と言えそうです。
1974年の1st.アルバム発表後に2回目のワンマンライブを行う事になり、それに向けて那須にある友人の別荘を借りて合宿をしました。その場に初代ベーシストの中村真一くんが持ち込んで来たのが「なすのちゃわんやき」です。ポップセンスでもって変拍子の連発となるインストルメンタルナンバーは、中村くん独特のフレーズ回しで出来た曲ですが、後に四人囃子のある一面を築く礎となりました。
◎リリース情報
アルバム『ゴールデン・ピクニックスSpecial Edition』
2022/3/2 RELEASE
4,000円(tax out)
<CD1収録曲>
『ゴールデン・ピクニックス』
01.フライング
02.カーニバルがやってくるぞ(パリ野郎ジャマイカへ飛ぶ)
03.なすのちゃわんやき
04.空と海の間
05.泳ぐなネッシー
06.レディ・ヴァイオレッタ
<CD2収録曲>
『ゴールデン・ピクニックス Out Takes』
01.Lady Violetta(Single Version)
02.泳ぐなネッシー(Intro ~ Theme ~ 間奏 Part A)
03.泳ぐなネッシー(間奏 Part B-1)
04,泳ぐなネッシー(間奏 Part B-2)
05泳ぐなネッシー(間奏 Part B-3)
06.泳ぐなネッシー(間奏 Part C)
07.泳ぐなネッシー(間奏 Part D)
08.泳ぐなネッシー(Theme ~ Ending)
09.ナスのちゃわんやき(Studio Demo Take)
10.羊飼いの唄(Studio Demo Take '76)
11.羊飼いの唄(Studio Demo Take '74)
12.泳ぐなネッシー(Studio Demo Take)
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