2010/07/25
“自分がデートしている男はこの私のものだって、あんたも知ってるはず”。最新シングル「LA VIDA ES ASI (THAT'S HOW LIFE IS)」の中で、プエルトリコ出身のアーティストIVY QUEEN(本名:MARTHA IVELISSE PESANTE)はライバルに向かってそう公言する。しかし、その後の詳しい展開はこうだ。“でも彼はベッドでは役立たず。だから打ち明けるけど、今は私を自由にしてくれたあんたに祝福したい気分。”
この世界に入って15年のレゲトンのパイオニアIVY QUEENは、アグレッシヴでゲットー風の印象的なスタイル、そして“たわごとなんてどうでもいい”という雰囲気の強気の歌詞を豊かなアルト・ヴォーカルで聴かせ、男性アーティストが席巻するラテン・アーバン界において主要な地位を守り続ける唯一の女性ミュージシャンだ。彼女はこのジャンルにおける女性ファンたちの不満を見事に払拭したことで、現在の不動の地位を確保。さながら、MARY J. BLIGEがダンサブルなビートという度量の広いサポートのもとでパフォーマンスをしている雰囲気をかもし出している。
「多くの問題を抱えていたファンたちは、私の音楽を聴いて希望を持ったと話してくれるわ。元カレから暴力を受けていたという女性ファンたちとも話をしたし、刺青やピアスとしている外見せいで仕事をもらえないという男性ファンたちにも会った。そして私のライムが好きだと言ってくれる男性たちからは、いつも多くの意見をもらっているわ」
そんなコメントをしているIVY QUEENだが、新レーベルからリリースした最新アルバム『DRAMA QUEEN』はBILLBOARDのTOP LATIN ALBUMS CHARTで初登場3位を記録。UNIVISION RECORDSからリリースされた2007年の前作『SENTIMENTO』は154,000枚を売り上げ、MACHETE MUSICからリリースされた続くライヴ・アルバムからは、2008年のヒット曲「DIME」が生まれている。このUNIVERSAL傘下のMACHETE MUSICにはトップ・クラスのラテン系アーバン・アーティストが多数在籍し、IVY QUEENも2010年に入ってから包括契約を締結したばかりだ。そして彼女はこの秋、AEG LIVEとの共同制作による同レーベル設立5周年記念を祝う“THE MECHETE MUSIC TOUR 2010”に出演することも決定しており、10/15のキックオフに向けてレーベル仲間とともに準備に追われる日々を送っている。
またMACHETE MUSICは、音楽だけでなく“完全なるエンターテイメントとライフスタイル企業”というコンセプトのもと、IVY QUEENによる本や服の企画も検討しているようで、IVY QUEEN本人もMISSY ELLIOTT、TIMBALAND、NE-YOといった英語圏のR&B/HIP-HOPアーティストとのコラボを目標に動いているそうだ。
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