2022/02/16 15:00
ケンドリック・ラマーが、2015年の【グラミー賞】受賞アルバム『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』について、5エピソードからなるポッドキャストで深く掘り下げる。この画期的なアルバムがテーマとなるのは、音楽ジャーナリストであるアレックス・パパデマスがホストを務めるSpotifyの『The Big Hit Show』で、このシリーズではリスナーを“ジャンル、メディア、世代を超えた壮大な旅に連れて行き、大成功を収めたポップ・カルチャーの作品が世界を変えるほど大きくなったときに何が起きるかを探求する”と約束している。
シーズン1では、世界的に大旋風を巻き起こした映像作品『トワイライト』の現象を取り上げたが、2022年2月16日からは、ケンドリックによる全米No.1アルバムに軸足を移し、大ヒットしたヒップホップ・アルバムの次はどうすべきなのかという実存的なジレンマに取り組むことになる。番組の説明文には、「“The Big Hit Show”シーズン2では、史上最高のラッパーが次に何をすべきかを考え、名声のプレッシャーと世代の痛みを、キャリアを決定づける傑作に注ぎ込もうとする」と記載されている。
バラクとミシェル・オバマ元米大統領夫妻のメディア会社Higher Groundが製作しているシリーズの第2弾の予告編では、ケンドリックが話している短い場面のほか、アルバムのゲストであるファンク界のレジェンド、ジョージ・クリントンとラッパーのラプソディの音声が紹介されている。
ケンドリックは、「ヒップホップには“2回目のジンクス"というものがあるんだ。俺は自分を奮い立たせるようなことをしてみたいと思っていた。あのアルバムを振り返ると、あれは自分の経験を説明し、その経験からどんな感情が湧き上がってくるのかを説明していて、“YO、これはコンプトンとか俺らの生い立ちよりもデカいものなんだ”って伝えてたんだ」と語っている。
ホストのパパデマスはナレーションで、「ヒット曲から大ヒット曲への移行とは、継続すること、自分の振る舞い方、そして突然誰も何も教えてくれなくなったときにどうするかということに他ならない」と語っている。
コンプトン出身のラッパーであるケンドリック・ラマーの『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』は、彼がブレイクした2012年のアルバム『グッド・キッド、マッド・シティ』に続く3rdアルバムで、ドクター・ドレーがエグゼクティブ・プロデュースを担当し、クリントン、スヌープ・ドッグ、ロナルド・アイズレー、ビラル、サンダーキャットなどが参加している。
ケンドリックは13日、ドクター・ドレー、スヌープ・ドッグ、エミネム、メアリー・J.ブライジ、そしてスペシャル・ゲストの50セントとアンダーソン・パークと共に、15分間の華々しいヒップホップへのトリビュートとなった【第56回NFLスーパーボウル】ハーフタイム・ショーを大成功に導いた。
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