2022/02/13
2022年2月14日付のBillboard JAPAN週間“Top Albums Sales”で、中島みゆき『中島みゆき 2020 ラスト・ツアー「結果オーライ」』が40,614枚を売り上げ、2位を獲得した。また、2020年に発売した前作、『ここにいるよ』はロング・セールとなっており、30位となっている。(集計期間2022年1月30日~2022年2月6日)。
今作は、2020年1月12日にスタートし、途中、新型コロナウイルスの拡大によって8か所の公演のみで中止となった『中島みゆき 2020 ラスト・ツアー「結果オーライ」』を収録したライブCDである。また、前作『ここにいるよ』は、このラスト・ツアーが途中で無念の中止となった事により、2020年12月に急遽制作されたベストアルバムである。
ここでは、中島みゆきの直近2枚のアルバム『中島みゆき 2020 ラスト・ツアー「結果オーライ」』と『ここにいるよ』の販売動向をSoundScanJapanのデータを使用し調査してみた。まず、『中島みゆき 2020 ラスト・ツアー「結果オーライ」』の実店舗の地域別での販売比率をグラフ化したのが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/108804/2)である。また、一般的なアルバムの地域別の販売比率と比較するため2022年に販売されたアルバムの地域別の販売比率を全アルバムとしてグラフに追加している。
このグラフを見ると特に低い地方はなく、全国的な知名度と人気を感じさせる結果となっている。細かく見ると、関東地方、近畿地方、九州地方以外の全ての地域で全アルバムを越える販売比率となっており、特に甲信越地方6.9%(以下かっこ内全アルバム:4.1%)、北陸地方3.1%(2.5%)、東北地方9.0%(7.5%)、地元である北海道5.6%(5.0%)と、どちらかと言えば北日本で高い販売比率となっている。
次に、ロング・セールとなっている『ここにいるよ』の累計販売数の推移をグラフ化したのが、図2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/108804/3)である。『ここにいるよ』は発売週は42,687枚を売り上げ、2週目も11,048枚と2週連続で1万枚以上のセールスを記録。18週目の2021年4月4日には10万枚を突破し、19週間に渡り毎週4桁以上の販売枚数を維持、その後も順調に販売枚数を伸ばし、発売後約1年となる2021年11月28日には12万枚を突破した。そして、直近11週は週間の販売枚数が前週越えを続けており、発売後62週目にあたる現在、126,335枚の累計販売数を記録し、勢いの衰えが見えない。
『中島みゆき 2020 ラスト・ツアー「結果オーライ」』も、前作のベスト・アルバムや過去の作品達と同様に広く長く愛される事が予測される。中島みゆきの作品の今後の動きに注視したい。
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