2022/02/10
いよいよ2022年4月1日からユーロスペース他全国で劇場公開される、フランスの鬼才レオス・カラックス監督最新作『アネット』のオリジナル・サウンドトラック選曲盤の国内盤が2022年3月23日にリリースされることが決定した。
音楽と原案をスパークスが手掛けており、この最強のコラボレーションは2021年の【カンヌ映画祭】でプレミア上映された際も大変な話題となった。同映画祭では<監督賞>を受賞している。また、スパークスは2月7日に発表されたパリ映画批評家協会賞において『アネット』で<最優秀音楽賞>を見事受賞した。 オリジナル・サウンドトラック選曲盤には、アダム・ドライバー、マリオン・コティヤール他キャストの歌唱による全15曲が収録されている。
スパークスはロンとラッセルのメイル兄弟によって結成され、1969年に米ロサンゼルスで活動をスタートした。半世紀に及ぶ活動期間の中で変わらず独自の世界観で聞くものを魅了し続け、カルト的な人気を誇る。数多くのバンドに影響を与え、兄弟バンドとしてもパイオニア的存在といえる。当初“アネット”は、スパークスのオリジナル・スタジオ・アルバムとして構想されたが、2013年の【カンヌ映画祭】後にレオス・カラックスと実際会う機会を得て本プロジェクトは映画化に向けて動き出した。
「カラックスとカンヌでミーティングした時、僕たちは彼の中に我々とすごく近いものを感じたんだ。何の期待もなくカラックスに我々スパークスを知ってもらうためにも“アネット”を彼に送るしかないと思った。そうしたら驚くなかれ、彼はアルバムを気に入ってくれ、次のプロジェクトとして検討しようと言ってくれたんだ。この予期せぬ嬉しいサプライズは最高にハッピーな瞬間だった。カラックス作品のファンとして、彼が僕らの作品を監督してくれるなんて、夢が叶う以上の喜びだった」とスパークスはコメントしている。
そして、レオス・カラックスは「スパークスを知ったのは、確か14歳頃だったと思う。パリのデファンス地区にある店で彼らのアルバム“プロパガンダ”(1974年)を手に入れた。ジャケットのビジュアルに惹かれたんだ。それからほどなくしてパリのオランピア劇場で彼らのライブを見た。“プロパガンダ”とその次の“インディスクリート”の2枚はもう自分の人生の一部と言っていい。彼らの曲は自分が知る限り最も喜びに溢れている(もちろん、辛辣なところもあるが)。自分にとってのスパークスの音楽というのは、子供の頃の家であり、嫌な思い出が一切ない。彼らがいなかったら、映画の道に進んで以来自分がずっと夢見ていた“音楽の映画”をつくることはなかったと思う」と付け加える。
なお、『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督によるスパークスのドキュメンタリー映画『The Sparks Brothers』も日本公開予定となっている。
◎リリース情報
アルバム『アネット』(カンヌ・エディション/全15曲収録)
2022/3/23 RELEASE
【通常盤】 UICL-1149 / 2,500円(plus tax)
【デラックス・エディション】 UICL-9121 / 3,500円(plus tax)
https://sonymusicjapan.lnk.to/AnnetteOST
※全曲を収録したオリジナル・サウンドトラック、デジタル配信中/輸入盤2枚組発売中
https://sonymusicjapan.lnk.to/Annette_UnlimitedEdition
Photo: Anna Webber
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