2022/02/08
パール・ジャムのエディ・ヴェダーが、米紙ニューヨーク・タイムズのサンデー・マガジンで、1980年代のいわゆる“ヘア・メタル”がいかに嫌いだったかを先日語ったところ、名指しで貶された当時の人気バンドの代表格であるモトリー・クルーのニッキー・シックスがSNSで反撃した。
2022年2月5日にシックスは、「今日、パール・ジャムのシンガーが@MotleyCrueをどれだけ嫌っているかを読んで笑っちまったよ。あいつらが史上最も退屈なバンドの一つだってことを考えれば、それは一種の褒め言葉ではなかろうか」とツイートした。これに対し、もうすぐ赤ちゃんが生まれる友人にパール・ジャムの音楽を“赤ちゃんを寝かしつける”子守唄として勧めようと思っているとジョークを書き込んだファンへの返信で、シックスは、「あるいは、上流を気取った話し方で赤ちゃんに歌えばいい……まるで禅だ」と、ヴェダーの軽蔑的な物言いを皮肉った。
今回の騒動の発端となったのは、ヴェダーが自身のソロ・アルバム『アースリング』について、同誌の“Talk”特集でデヴィッド・マルケーゼと対談した時のことだ。彼が考えるオーディエンスとは何か、1990年代に爆発的に売れたジェネレーションXのオルタナティブ・カルチャーの波紋は残っているのか、などが取り上げられていた。
このインタビューでヴェダーは、米サンディエゴのロック・ライブハウスの現場で働いていた頃に、いくつかのヘア・メタル・バンドを偶然見たことを語る流れで、モトリー・クルーを批判した。「自発的には行かないようなライブの現場にいることがあったんだよ、80年代後半のMTVを席巻していたようなバンドの。これはできるだけ親切に言ってるんだけど、自分が軽蔑していたメタル・バンドの数々だよ」とヴェダーは語っていた。
彼は、「“ガールズ、ガールズ、ガールズ”とモトリー・クルー、くたばれよ。大嫌いだった。あれが男性の見た目に与えた影響が嫌だった。女性の見た目への影響も嫌だった。あまりにも空虚な感じがして」と続け、ガンズ・アンド・ローゼズが80年代後半に登場したことに触れながら、「ありがたいことに、少なくとも威力はあった」と述べていた。
これらのディスに対するシックスの反論には、彼のことを“多めに見積もってまあまあな曲が3曲しかない”、“負け犬”などと引用リツイートで便乗してくるTwitterユーザーもいた。だが、これに対してもシックスは、「大丈夫だよ。茶色い髪のファンのための茶色い髪のバンドだって山ほどいたことをお忘れなく。そういうのを探しに行けよ。やつらのつまらなそうな表情ですぐに分かるさ」とユーモア混じりに反撃している。
そしてこの投稿を受け、2月6日にパール・ジャムのアカウントは、大会場の満員の観客が飛び跳ねながら「Given to Fly」を合唱している動画を投稿し、「We(ハートの絵文字)our bored fans.」(俺らのつまらなそうなファンを愛している」とやり返している。
Made me laugh today reading how much the singer in Pearl Jam hated @MotleyCrue. Now considering that they’re one of the most boring bands in history it’s kind of a compliment isn’t it?#TheStadiumTour #RocknRoll
— (@NikkiSixx) February 5, 2022
My best friend is about to have a baby, I will recommend Pearl Jam songs to put the baby to sleep hahahaha
— (@StephSixx666) February 5, 2022
You’ll be fine. Remember there were zillions of brown haired bands for brown haired fans…..Go find them. You will know them by the bored look on their face
— (@NikkiSixx) February 5, 2022
We our bored fans. pic.twitter.com/B1cWuZDww4
— Pearl Jam (@PearlJam) February 7, 2022
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