2022/01/16
2022年1月17日付のBillboard JAPAN週間“Top Singles Sales”で、なにわ男子『初心LOVE(うぶらぶ)』が10,937枚を売り上げ、1位を獲得した(集計期間2022年1月3日~2022年1月9日)
『初心LOVE(うぶらぶ)』は、なにわ男子のデビューシングルで、2021年11月12日に発売後、初週で632,655枚を売り上げ首位を獲得、その後も順調に販売間数を伸ばし、2022年1月9日まで累計で808,331枚を売り上げている、発売後9週目にあたる2022年の最初の週に再び首位を獲得した。
ここではロング・セールとなっている『初心LOVE(うぶらぶ)』の初週から9週目にあたる現在までの販売動向をSoundScanJapanのデータを使用し調査してみた。まず、発売初週から現在までの販路別(実店舗とEコマース)の販売数の推移をグラフ化したものが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/107785/2)である。
販売数については、初週632,655枚、2週目75,095枚、3週目24,461枚、4週目12,615枚と一般的なタイトルと同様に減少傾向となる推移を示していた。しかし5週目以降は減少傾向が止まり、毎週10,000枚以上で増減する推移となっている。
販路別に見ると、初週はEコマース(図中ではE-Cと表記)66.0%、実店舗34.0%とEコマースの方が高い販売比率となっていた。しかし2週目にはEコマース34.1%、実店舗65.9%と実店舗の販売比率が逆転、その後も実店舗が販売比率を伸ばし、9週経過した現状では8割近くを実店舗で購入される結果となっている。更に実店舗では5週目以降8,500枚以上をコンスタントに販売しており、実店舗での強さがロング・セールとなる要因となっている。
次に、発売初週から現在までの地域別の実店舗での販売比率を調査したのが図2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/107785/3)である。また、一般的なシングルの地域別の販売比率と比較するため2021年に販売されたシングルの地域別の販売比率を全シングルとしてグラフに追加している。
初週の販売比率を見ると、地元である近畿地方が圧倒的に高く、四国地方も全シングルよりも高い販売比率を示していたが、近畿地方、四国地方以外の地方は全シングルよりも低い販売比率だった。その後の推移を見ると、北海道地方、関東地方、近畿地方以外は増加の傾向となっている。どの様に伸びているかは、週によってばらつきがあるので過去1か月を直近4週として集計すると下記の様になった
〇地域別販売推移[初週販売比率→直近4週販売比率(全シングル販売比率)]
北海道 : 4.2%→ 3.9%( 4.5%)
東北 : 5.2%→ 8.1%( 6.7%)
関東 :41.4%→36.0%(44.0%)
甲信越 : 2.7%→ 3.6%( 3.6%)
北陸 : 2.0%→ 2.4%( 2.1%)
中部 :11.2%→12.4%(11.7%)
近畿 :20.3%→18.2%(13.5%)
中国 : 3.5%→ 4.8%( 4.4%)
四国 : 2.2%→ 2.4%( 1.9%)
九州 : 7.3%→ 8.2%( 7.4%)
これを見ると、東北地方、甲信越地方、北陸地方、中部地方、中国地方、四国地方、九州地方では順調に販売比率伸ばし、更に甲信越地方以外は全シングルを越える比率となっている。これらの地方に、なにわ男子の人気が確実に広がっている事が示された。また初週よりも販売比率は減少しているが、近畿地方は依然として全シングルよりもかなり高い比率を維持しており、地元でも更に人気は高まっているようだ。
なにわ男子の人気は継続的に全国に広がっており、新規のファンが実店舗でCDを購入している事がロング・セールに繋がっていると考えられる。今後もなにわ男子の活躍から目が離せない。
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