2022/01/09
2022年1月5日公開のBillboard JAPAN週間アルバム・セールス・チャート“Top Albums Sales”で、藤井 風『HELP EVER HURT NEVER』が、前週81位から大幅なジャンプアップを果たし、14位にチャートインした(集計期間:2021年12月27日~2022年1月2日)。
藤井は、昨年12月31日に放送された『第72回NHK紅白歌合戦』に初出場し、大きな話題を呼んだ。その影響はフィジカルセールスにも表れ、2020年5月20日にリリースされた藤井 風の1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』は、当週2,850枚を売り上げ、12週ぶりにトップ20に返り咲いた。
藤井の他にも『紅白』の影響でセールスを伸ばしたとみられるアーティストは多い。下記は、今年『紅白』に初出場したアーティスト11組の最新オリジナルアルバムを抽出し、出演前後(※1)の増加率が高かったアルバム上位5作である。
◎『第72回NHK紅白歌合戦』初出場アーティスト最新アルバム増加率トップ5
※()内は増加率
1. 藤井 風『HELP EVER HURT NEVER』(203.5%)
2. Awesome City Club『Grower』(138.2%)
3. 平井 大『THE GIFT』(86.4%)
4. まふまふ『神楽色アーティファクト』(64.5%)
5. millennium parade『THE MILLENNIUM PARADE』(43.7%)
注目したいのが、上記5作のうち、実際『紅白』で披露された曲が収録されているのはAwesome City Club『Grower』のみだということだ。そもそも、藤井 風、平井 大、まふまふの3組が披露した楽曲は、2022年1月9日現在CDに収録されていないため、楽曲を聴くためには、ダウンロードやストリーミング、YouTubeなど、CD以外の方法でアクセスするしかない。にもかかわらず、最新作のフィジカルセールスが伸びているということは、『紅白』をきっかけにアーティスト自身に興味を持ち、作品を手元に置いておきたいと考えたユーザーが多かったのではないだろうか。
また、特別枠での出演のため上記の集計には含めなかったが、ケツメイシの最新アルバム『ケツノポリス12』も、前週82位から当週24位へとジャンプアップを果たしている。『紅白』は、若手アーティストに限らず、メジャーデビュー20周年を迎えた中堅以上のアーティストにとっても、新たなリスナーとの出会いの場になったようだ。
※1 集計期間:
〈出演前〉2021年12月20日~2021年12月26日
〈出演後〉2021年12月27日~2022年01月02日
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