感情爆発系ダンス＆ボーカルで注目を集め、和製ジェニファー・ロペスとも称されるMeik。スチュアート・ゼンダー（ex.ジャミロクワイ）参加の新シングル『Alien』を引っ提げ、12月18日に東京・Shibuya eggmanにてワンマンライブ【Meik Winter Live～Alienに恋して！～】を開催した。

＜「いくら叫んでも大丈夫ですよ！」コール＆レスポンスが復活＞

　今年8月に約1年半ぶりとなる有観客ワンマンライブ【Meik Summer Live ～Super Duper Love～】（https://bit.ly/3H39bJ4）を開催し、純然たる音楽と歌とパフォーマンスの力でMeit'z（Meikファンの呼称）の心を解放させながら「立ち止まらずに前を向いて、明るい未来を想像しながら突き進んでいったら、いつかまたみんなで声を出せるようなワンマンライブができると思います！ その為に頑張るので、皆さんも付いてきて下さい！」と語っていたMeik。そのネクストステージとなった【Meik Winter Live～Alienに恋して！～】では、オーディエンスが大声で叫んでも飛沫が一切飛ばない、経済産業省に報告済みのマスクメガホンを導入し、なんと宣言通りにみんなが声を出して楽しめるワンマンライブを実現してみせた。

　冒頭から「いぇいいぇいいぇい！ Meik Winter Live、盛り上がっていきましょう！ 声出せますか！」と煽り、それに呼応した客席から歓声が飛び交うという、コロナ禍の影響で長らく禁じられていたコール＆レスポンスが復活。この待ち望んでいたシチュエーションに大興奮のMeikは「有機体」「Boom Boom Baby ～愛はまだわからない～」とキラーチューンを強い団結力を誇るダンスメンバーたちと全力で畳み掛けていく。「調子はどう？」「いぇーい！」かつてはライブの定番であったやり取りも充足感に溢れ、誰もが満面の笑み。「このマスクメガホンなんですけど、実験済みでして、飛沫が完全にシャットアウトされるという。なので、いくら叫んでも大丈夫ですよ！ 明日の予定は大丈夫ですか？ 声かれると思いますが（笑）ガンガン声出していきましょう！」

＜ブラビに早見優のカバー、心震わすアコースティックセッションも＞

　観客の声出しOKのライブは2年ぶりということで「早くMeit'zの声が聴きたかったから、物凄く嬉しいです！ ありがとうございます！」とテンション上がりっぱなしのMeikは、その後も「LOVE ～愛はディスコ～」「Timing（ブラックビスケッツカバー）」と老若男女、誰もが踊れる超絶ポップでキャッチーなナンバーを笑顔で歌い踊り、会場をダンスフロアへと変えていく。さらには、かつてインタビュー（https://bit.ly/3qzuUle）で「私の楽曲も制作して下さっているAPOTHEKE（アポテケ）さんが新たにアレンジしたバージョンの「GET UP」をすごく気に入っていて、実はライブで何度かカバーしているんですよ。いつかリリースしたいと思っているぐらい、大好きな曲なんです。振付も90年代の安室奈美恵さんのアプローチで作っています」と語っていた、早見優「GET UP」のカバーもゴキゲンにお届け。

　その後は、MARIN（宮澤茉凜/g）とあんり（Cajon）をステージに招聘し、ふたりから多くのアドバイスとアイデアをもらいながら構築したというアコースティックセッションで「Shining Star」「It's Time」「Feeling Good」を披露。最低限の音数だけで丸裸の歌声を届けていくシビアな構成ながら、途中でアカペラを熱唱する場面もあるエモーショナルなアクトでもって、Meit'zの心を釘付けにしていく。そんなMeikの歌力を思い存分堪能させてくれた後は、ダンサー4人がそれぞれのスキルを爆発させたダンスパートを経て、ライブは再び「恋するハート・ショット（Extend Ver.）」「パーティーガールズ」「今夜はメイク・ミー・ラブ・ユー」と多種多様なダンスナンバーの畳み掛けで白熱。久々のシンガロングにMeikもご満悦の様子だった。

＜ファンでなくとも唸るであろう、Meikチームの振り切れた熱量＞

　「「It's Time」を高校生のときにリリースしてから2年空いちゃったんですけど、今年の7月に「Super Duper Love」をリリースして、10月に「Alien」をリリースしまして。めちゃくちゃ格好良くないですか？ なんて言ったって、ジャミロクワイの元ベースのスチュアート・ゼンダーがソングライトに参加してくれて、こんなこと有り得ます？ 今の私の本気と言いますか、ザ・Meikを見せた格好良い楽曲になっているんです」と精力的に活動した2021年を振り返ったMeikは、そんな1年の集大成とも言っても過言ではない、ダンサーと共に全身全霊を振り絞った「Super Duper Love」「ONE STEP TODAY（Remix Ver.）」「In Da World」「Alien」の連発でオーディエンスを圧倒。「人間の領域を超えます！」とファンでなくとも唸るであろう高次元のパフォーマンスで、今のMeikチームの振り切れた熱量を実感させてみせた。

＜更なる高みへ──2022年8月6日、次なるワンマンライブ決定＞

　そして、これまた久しぶりの肉声アンコールを受け、再びステージに登場したMeikは「Just Move Your Soul」「Let It Spin」で限界のその先へ。爆発的なシャウトもお見舞いしながら、滾りに滾って仕方ないエモーションを溢れさせていく。愛するMeit'zの歓声を取り戻し、完全体となったMeikのライブがここまで凄まじいとは。しかし、彼女は更なる高みを目指す。「本当にしあわせな時間を皆さん、ありがとうございました。2021年は私にとって再スタートの1年になったんですけど、来年もまだまだいきます！ ここでひとつお知らせがあります。2022年8月6日（土）ワンマンライブ決定しました！ 確実に今日のライブを超えてみせます！ そこに向けて新曲もリリースしていきたいと思っております。絶対に最高な楽曲をリリースしますので、ぜひぜひこれからも応援よろしくお願いします！」

　なお、終演後、彼女はツイッターで「絶対に夢の武道館へ行こう!!!!!」とコメント。ここから改めてドデカい夢を本気で掴みに行くMeikのストーリーにぜひ注目してほしい。

取材＆テキスト：平賀哲雄
撮影：堅田ひとみ　nonfix creative

◎ライブ【Meik Winter Live～Alienに恋して！～】
2021年12月18日（水）Shibuya eggman セットリスト：
01.有機体
02.Boom Boom Baby ～愛はまだわからない～
03.LOVE ～愛はディスコ～
04.Timing（ブラックビスケッツカバー）
05.SE～GET UP（早見優カバー）
06.Shining Star（Acoustic Ver.）
07.It's Time（Acoustic Ver.）
08.Feeling Good（Acoustic Ver.）
09.（Dance Part）
10.恋するハート・ショット（Extend Ver.）
11.パーティーガールズ
12.今夜はメイク・ミー・ラブ・ユー
13.Super Duper Love
14.ONE STEP TODAY（Remix Ver.）
15.In Da World
16.Alien
17.Just Move Your Soul
18.Let It Spin