2021/12/30 21:32
5者5様の個性的な歌声&ダンスパフォーマンスとフレンドリーなキャラクターで親しまれ、2021年に念願のメジャーデビューを果たしたアイドルグループ・DEAR KISS。12月11日と22日に【NEW-ERA w/PAST ~6years & future~】なるオールタイムベスト的なワンマンライブを東京・Shibuya eggmanにて開催し、ファンのあいだで囁かれていたメンバー卒業の噂を吹き飛ばす、痛快かつポジティブな重大発表を行った。
<今日という日をこの5人で迎えることができました>
DEAR KISSが結成された2016年~2018年(day1)、2019年~2021年(day2)の各3年間でパフォーマンスされた楽曲のみで編成するセットリストにて、2日間にわたって開催された【NEW-ERA w/PAST ~6years & future~】。2022年最後のワンマンライブとなった12月22日の公演では、11日の公演のクライマックスに披露された「REIMEI」で幕を開け、冒頭からパワフルなダンス&ボーカルでオーディエンスを扇情していき、その後も「Glaring☆Glaring」「ずっきゅんらぶ」などのポップでラブリーな楽曲から、メンバーの伊山摩穂が初めて振り付けを担当したジャジィな「Moon End Lover」、ディスコファンクなグルーヴが心地好い「#magiclove」、観客の高速ハンドクラップと共にスパークしていく「マジェスティックタイニーガール」とキラーチューンばかりを連発していった。
また、本編クライマックスには、現在の5人のメンバー(四島早紀、齋藤里佳子、ののこ、伊山摩穂、山田まひろ)が結束力を高め、紆余曲折ありながらも念願のメジャーデビューを掴み取るまでのストーリー(※詳細は以下の記事をご覧ください)を彩った、大切な楽曲たちに愛と笑顔を込めてパフォーマンス。
◎DEAR KISS「笑顔を届けよう」と歌い続ける理由――挫折を味わってきたアイドルたちの本音と矜持、涙ながらに語る
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/93166
◎DEAR KISS“未来を諦めなかった者たちの愛と絆”で再会ワンマンライブ実現&メジャーデビュー決定! コロナ禍のアイドルシーンに光射す
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/96585
◎DEAR KISS「ここで終わりたくない」5者5様の紆余曲折あったアイドル人生――メジャーデビュー記念インタビュー公開
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/98996
◎多幸感溢れるエモーション──DEAR KISS全員一致で「楽しかった!」ワンマンライブ大成功記念インタビュー公開! 伊山摩穂振付の新曲について語る
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/100135
そんなポジティブな力に溢れたライブだったのだが、本編最後に会場が静まり返る場面もあった。その仕掛人はプレイングマネージャーの四島早紀。「DEAR KISSは2016年からスタートしまして、里佳子が初期メンで、私も途中から入って、それからののこが入って、摩穂が入って、そして、まひろが入って、今日という日をこの5人で迎えることができました。いろんなことがあったんですけど、皆さんのおかげですごくすごく楽しい日々を過ごさせて頂きました。……ということで、ここでお知らせをさせて頂きたいと思います。(長い沈黙)DEAR KISS……………………2ndシングルをリリースさせて頂くことが決定しました!」
解散や卒業が発表される空気を充満させたMCからの、メジャー2ndシングル発売発表。このサプライズは、ファンのあいだで囁かれていたメンバー卒業の噂を吹き飛ばす為の演出だったのだが(詳しくは、後述の終演後インタビューをご覧ください)なぜかメンバーも「待って、待って! 怖い!」「私たちが知らないことを発表するんじゃないかと思った! 怖っ!」「早紀ちゃん、ドSだな!」と動揺&ツッコミ。ののこは泣き出し、伊山摩穂も涙目になっていた。しかし、ビクターエンタテインメントからリリースされるメジャー2ndシングル(2022年3月16日リリース)のタイトルは『ハッピー』ということで、アンコールは満面の笑みでその曲を初パフォーマンス。会場中をポジティブなグルーヴと多幸感で埋め尽くしてみせた。
「2021年は本当にありがとうございました! 来年もよろしくお願いしまーす! よいお年をぉー!」
◎DEAR KISS【NEW-ERA w/PAST ~6years & future~】終演後インタビュー
<卒業はしません!>
--あの解散や卒業を匂わすような演出からの新曲リリース発表。さすがに「え?」となりましたが(笑)、何ゆえにあのようなMCになったんでしょう?
四島早紀:私の年齢が年齢なので「四島さんもいよいよ卒業か」「里佳子も初期メンとして卒業するには良いタイミングなんじゃないか」みたいな憶測が飛び交っていたんですよ。だから、今日はファンの皆さんの表情がめっちゃ死んでいて。その不穏な空気を吹き飛ばす為に一芝居打った感じですね(笑)。だから、卒業はしません!
--今回の2daysワンマンライブは、結成の2016年~2018年、2019年~2021年の各3年間でパフォーマンスされた楽曲のみで編成するセットリストになっていました。集大成的な構成ゆえ、なおさら「卒業か?」と思っちゃうところもあったかもしれませんね。
ののこ:それもあったのか!
四島早紀:たしかに。心構えしちゃいますよね。
--だから「え、解散? 卒業? 何も聞かされていなんだけど」と自分も焦ってしまいました(笑)。
ののこ:それは私たちもいっしょです(笑)。
齋藤里佳子:「ウチら4人が聞かされていないことを今から早紀ちゃんが言うのか?」みたいな。ビックリしました、本当に!
四島早紀:ののこもずっと泣いてるし(笑)。
<このメンバーだからこそ「私はまだ居られるな」と思える>
--そんなドッキリもあった2daysワンマンライブ【NEW-ERA w/PAST ~6years & future~】を終えた今の率直な心境を聞かせてください。
齋藤里佳子:2日間通してとても楽しいライブの時間だったんですけど、day1のライブのときに感極まって泣いてしまって。これまで7,8回ワンマンライブをやらせて頂いているんですけど、すべての曲に対して「この曲、ここでやったな」みたいな感じで光景が浮かんじゃって、それでいろんな感情が溢れてきてブワ~って泣いちゃったんです。たぶん、それを見てファンの皆さんが「大丈夫? え、卒業?」と思っちゃったのかもしれない(笑)。でも、まだ卒業するつもりはないし、これまで続けてきた甲斐あってメジャーデビューさせて頂けて、やっと滑走路に入った感じなので、来年3月にリリースするメジャー2ndシングル『ハッピー』もたくさんの人に聴いてもらえるように頑張りたいですし、どうにしかして絶対に売れたいなと思いました!
ののこ:まずday1を終えてライブの楽しさを再確認できて、ファンのみんなのことを想う気持ちも今まで以上に強くなりました。「Yes Smile」という曲を最後に披露して、その曲には「笑顔をありがとう 笑顔でお返し」みたいな感じの歌詞があるんですけど、ファンの方がいるからこそ歌える曲だなと思ったし、みんなの大切さが改めて身に沁みましたね。DEAR KISSを続けて5年目になるんですけど、初心にかえることが出来ました。あと、day2は『ハッピー』の初お披露目もあって緊張してしまって。でも、横に居てくれるメンバーとかファンの皆さんと目が合うと安心できて、そこでまたもっとみんなのことが大好きになったし、これからもっともっとDEAR KISSをハッピーでいられる居場所にしていきたいなと思いました。
山田まひろ:day1は私が加入する前のセットリストだったので、来てくださる方も古参と言われる昔からのファンの方が多くて、熱気も凄かったし、メンバーも涙ぐんでいて、熱い気持ちがすごく伝わってきたんです。私は6年間の活動のすべてに居たわけではないんですけど、あの日のライブを通して「DEAR KISSには歴史があって、そのおかげで今があるんだな」ってしっかりと感じることが出来ました。で、day2は私と関係あるセットリスト……
--その言い方だと、day1は「私と無関係のセットリスト」になっちゃいますけど(笑)。
四島早紀:こら!
齋藤里佳子:せっかく良い話していたのに(笑)。
山田まひろ:いや、違うんです! どっちも関係はあります(笑)。そうじゃなくて、私の加入後の楽曲ばかりのセットリストだったので、いろんな思い出が甦ってきて楽しかったんですけど、ファンの方がいろいろ心配していたから「誰かが卒業発表しちゃうんじゃないか」って私も心配になっちゃって(笑)。それこそ、発表のタイミングで早紀ちゃんが黙ったときは、本当に心臓がバクバクしてきちゃって! だから「まだ4人と頑張りたいと思っているし、みんなの前で踊りたい」という言葉を聞いたときに泣きそうになりましたし、2022年を5人で迎えられると知って安心したライブでした。
--続いて、本日の仕掛人の……
一同:(笑)
伊山摩穂:だまされました!
齋藤里佳子:間違いない!
四島早紀:全員、騙せたライブだったと思います!
--以上?
一同:(笑)
--でも、本当に凄い演技力でしたよ。あれを淡々とした表情と声色でやれる人はなかなかいない。
四島早紀:ありがとうございます(笑)。day1、day2といろんなことを想いながらライブして『ハッピー』のリリースを発表することが出来たんですけど、そこに至るまでの流れをどうするかずっと考えていたから、私もすごく緊張していて。でも、この4人のメンバーだからこそ「私はまだ居られるな」と思えるし、もっともっと頑張っていきたいなって心の底から思いました。
--まほちはどうでした?
伊山摩穂:たのしかったです!
--前回同様、小学生の感想みたいになっていますけど(笑)。
(※前回の終演後インタビューはこちら→ https://bit.ly/3exrHwW)
伊山摩穂:なんか忘れちゃうんですよね、ライブのこと(笑)。やり切ったらそこで終わっちゃうんですよ。それでも思い出してみると……day1でも「REIMEI」を披露したんですけど、私はDEAR KISSに加入して「REIMEI」から登場したんですね。アイドルグループのメンバー入れ替えってあんまりよく思わない人もいると思うんですけど、このグループのファンの人たちはみんな優しくて、一瞬にして受け入れてくれたんですよ。そんな加入当時のことを思い出しながらパフォーマンスしていたんですけど……ライブ自体は本当にday1もday2も「たのしかった」に尽きるんです(笑)。たのしすぎて、MCも全然上手く喋れなくて。それぐらい、心から溢れるものだけでライブした2日間でした。
<2022年の展望「このきょくをみんなでおどりたい! です!」>
--そんな有意義なライブで2021年を締め括ったわけですが、2022年はどんな1年にしたいと思っていますか?
四島早紀::来年3月16日にビクターさんからニューシングル『ハッピー』をリリースさせて頂くということで、みんなで本当にハッピーな気持ちになれればいいなと思っています。こんな世の中なので、暗い気持ちになりがちなんですけど、そこを覆せるアイドルグループでありたいなって思います! 来年もよろしくお願いします!
齋藤里佳子:今日のライブでみんなが「この曲を通してハッピーを届けたい」と言っていたんですけど、私はこの1年、結構落ち込んでしまうことが多くて。でも、だからこそ2022年は気持ちを一新して「元気とハッピーをみんなに届けたいな」と思っています! その為にももっともっとライブしたいし、新しいファンの人たちとも出逢っていきたいし、もっと上へ突き進みたいです!
ののこ:最近のDEAR KISSは前向きな曲が多くなってきていて、私自身もその曲を歌っているからこそ前向きになれるし、ハッピーをみんなに届けていきたい気持ちでいっぱいなんです。なので、2022年はそのポジティブな力を爆発させるつもりで臨みたいなと思っています!
山田まひろ:私はまだDEAR KISSに入ってからのライブを家族に観てもらったことがないので、2022年は家族もそうだし、私たちに関わってくれるみんなのことをライブでも楽曲でもハッピーにできるように頑張っていきたいです。あと、オリコンのランキング上位を目指して……
--ビルボードジャパンに掲載するインタビューなので、そこは「ビルボードジャパンのチャート上位」と言って頂けると……(笑)
山田まひろ:あー、ごめんなさい! ビルボードジャパンのチャート上位を目指したいです!
一同:(笑)
山田まひろ:今、その為に自分に何が出来るか考えているので、2022年はそれを見つけて頑張っていきたいなと思います! 来年もよろしくお願いします!
--では、最後にまほちからも2022年への意気込みをお願いします。
伊山摩穂:らいねんは~……
--ひとりだけ喋り方が幼稚園児なんですよ(笑)。全部、ひらがなにしておきますね。
伊山摩穂:らいねんはこのきょくをみんなでおどりたい! です!
一同:(爆笑)
--新作『ハッピー』をみんなで踊りたいと。
伊山摩穂:2022年は1年中『ハッピー』を歌い踊り続けると思うし、2022年最後のライブでも絶対にやると思うんですよ。そしたらライブに来た人みんなで踊って、平賀さん(このインタビューの記者)も一緒に踊って、そして「ハッピー!」って笑顔で1年を締め括りたいと思うので、もっともっとスキルも磨いていきながら、この曲をたくさんの人に広められるようにがんばりましょう!
一同:がんばりましょう!
取材&テキスト:平賀哲雄
◎リリース情報
シングル『ハッピー』
2022/3/16 Release
<初回限定盤A【DEAR盤】>
CD+DVD:VIZL-2015 2,750円(tax in.)
<初回限定盤B【KISS盤】>
CD+Photo Booklet:VIZL-2016 2,750円(tax in.)
<通常盤【DK盤】>
CD:VICL-37624 1,500円(tax in.)
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