2021/12/06 21:45
YOASOBIが、初の有観客ライブ【NICE TO MEET YOU】を、2021年12月4日と5日に日本武道館で開催した。
ライブ二日目は、ikuraのアカペラが響き渡る「あの夢をなぞって」からスタート。この日の日本武道館は、アリーナを埋め尽くす36mの巨大ステージを一階席、二階席の観客が360°ぐるりと取り囲む形の構成で、ステージの床面は合計1,682枚のLEDパネルとなっており、楽曲のモチーフでもある花火がこれでもかと飛び交った。続く「大正浪漫」でもミュージックビデオに見られる煌びやかなグラフィックが展開。「ハルジオン」では一転してアーバンな演出で、切なさを振り切って進む主人公の意思をも感じるパフォーマンスを見せた。
初の有観客ライブであることを噛み締めるように「はじめまして、YOASOBIです!」と叫び、バンドメンバーと共にクラップを煽ると、そのリズムのまま奏でられたのはラテン風のアレンジも気持ち良い「三原色」。ステージが駆動し、高さ4.4mにも及ぶ立体的なセットで、キレのあるバンドサウンドが鳴り響いた。
続いて届けられたのは、“Have a nice day”から始まる「もう少しだけ」。さらに「ハルカ」「たぶん」と語りかけるように歌を届け、朗読から同名の舞台に書き下ろされた楽曲「もしも命が描けたら」へ。ステージには歌詞がビジュアライズされ、物語を音楽にするユニットらしい、作品の世界観に惹き込まれるパートとなった。
後半、代表曲「夜に駆ける」から、火柱も上がった「怪物」への繋ぎで会場の温度は一気にヒートアップ。一転して切ない歌声を響かせた「優しい彗星」で武道館中の観客がスマートフォンのライトを光らせた様子は、さながら星空のよう。壮大なバラード曲「アンコール」、ライブアレンジされたイントロから繋いだ「ツバメ」を経て、ライブはいよいよクライマックスへ。本編ラストに届けられた「群青」の合唱パートでは、発声禁止という環境の中、観客一人一人が大きな手拍子と心の声を響かせた。
オフィシャルグッズを着用して登場したアンコールで、これまでの歩みや観客への感謝を語るAyaseとikura。名残惜しそうに会話をつなぎながら、音楽に対するありがとうという気持ちを綴った「ラブレター」で締め、初の有観客ライブは大盛況のうちに幕を閉じた。
Photo by Kato Shumpei
◎セットリスト
【NICE TO MEET YOU】
2021年12月5日(日)日本武道館
01. あの夢をなぞって
02. 大正浪漫
03. ハルジオン
04. 三原色
05. もう少しだけ
06. ハルカ
07. たぶん
08. もしも命が描けたら
09. 夜に駆ける
10. 怪物
11. 優しい彗星
12. アンコール
13. ツバメ
14. 群青
En1. ラブレター
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