アデルの待望の4thスタジオ・アルバム『30』が今週リリースされるが、数年ぶりに音楽活動を再開したとしても、少なくともすぐに世界ツアーを行うつもりはないようだ。

　SiriusXMの『Hits 1』で、ミュージシャン仲間であるジョン・メイヤーとのインタビューに応じた彼女は、パンデミックの間はツアーに出てライブ・パフォーマンスをしたいと切望していたが、心境の変化があり、『30』を携えたツアーをすることは考えていないと語った。

　ツアーに関する質問に対し彼女は、「このアルバムの？いえ、おそらくないでしょうね」と答え、「やりたいんですけどね。死ぬほどツアーしたかったんですよ……ツアーが好きではないので、自分的にはすごいことなんですよね。前回のツアーでは流れに乗れて、言うまでもないですがスタジアムでやれるようになって。甘やかされているように聞こえるかもしれませんが、その方がショーの回数が少なくて済むから楽で、より多くの人にアピールできて、その場に留まることもできます。今年アルバムを出したのに、2023年にツアーをするということに違和感を感じるんですよ」と語っている。

　アデルは、直近では現地時間2021年11月14日に放送された米CBSのスペシャル番組『Adele: One Night Only』で、米ロサンゼルスのグリフィス天文台でパフォーマンスを行い、新曲「ホールド・オン」と「ラヴ・イズ・ア・ゲーム」をプレビューしたほか、『30』の2ndシングル「アイ・ドリンク・ワイン」を初披露した。

　また、メイヤーとのインタビューで彼女は、将来的に結婚を考えるべきかどうかを尋ねた彼の質問に対し、心温まる回答をしている。

　アデルは、「そうですね、結婚はした方がいいですよ。うん、結婚って本当にすごいことだと思う。私がそんなこと考えるはずがない、それをあきらめてしまったんだろうと思う人もいるでしょうけど」と、自身の離婚に言及した。『30』は、元夫のサイモン・コネッキーとの離婚が主なテーマになっている。「でも、そうすべきだと思う。理由はうまく言えないけれど、私はまた結婚することに前向きなんですよ。間違いなく。結婚していた時の感覚は、人生で最も安心な感覚だったんですよね。残念ながらうまくいかなかったけれど、結婚していた頃が懐かしいですね」と彼女は続けている。

　メイヤーはその後、アデルとのインタビューのこの部分をインスタグラムに投稿し、「@siriusxmのために友人の@adeleにインタビューをしましたが、この質問に対する彼女の答えは、僕らの会話で彼女が話してくれたほかの部分と同じように、発展していて、誠実で、洞察力に富むものでした」と振り返り、「彼女のニュー・アルバム“30”は木曜日の深夜に発売されます。絶妙で深遠な（作品ですので）きっと世界中の人々の心を和らげるでしょう。ありがとう、アデル」と綴っている。