2021/11/05
2021年11月2日に公開された英版ヴォーグの表紙を飾ったレディー・ガガが、11月26日に全米公開される映画『ハウス・オブ・グッチ』でパトリツィア・レッジアーニを演じるために、撮影期間中は役に完全に没頭していたことを明かした。
ガガは、パトリツィアを演じるために装った優れたイタリア語のアクセントが、通常のブロンド・ヘアの時には発動しなかったと語っている。「即座に髪を染めましたし、何を見ても、何を触っても、お金が見える場所や瞬間を気にして生活するようになりました」と彼女は述べ、「写真も撮るようになりました。パトリツィアが写真を撮る人だったという証拠はありませんが、彼女の人生における興味を見つけるための練習として、私は写真家になろうと思って、どこに行くにも全自動カメラを持ち歩いていました。(そうすることで)パトリツィアが美しいものを愛していることに気付けました。美しくないものを私が削除していたんですね」と明かしている。
パトリツィアを演じる際にメソッド・アクティングを徹底したガガだが、次の段階として、タブロイド紙のネタではないパトリツィア・レッジアーニの実生活のイメージをつかむために本人に会ってみることをあえてしなかった。「私が好奇心旺盛な女性の目で、映画のシーンで起こっていることの行間を読み取るジャーナリスト精神を持ってこの物語に取り組むことでしか、この物語の良さを十分に引き出せないと感じていました」と彼女は語り、「パトリツィア・グッチがどんな人だったのか、誰にも教えられたくありませんでした。パトリツィア・グッチにさえも」と続けている。
ガガは、1年半という長期にわたってこの役を演じたことで、精神的に不安定になったと語っている。「撮影の終わり頃には、心理的困難がありました」と彼女は言葉を選びながら明かし、「私はホテルの部屋でレッジアーニとして話して生活し、撮影現場でも彼女として話して生活するかのどちらかでした。ある日、帽子をかぶってイタリアの街に散歩をしに出かけたことを覚えています。約2か月ぶりの散歩で、パニックになってしまいました。映画のセットにいると思ってしまったんですよ」と振り返っている。
ガガはまた、このインタビューで『クロマティカ』のレコーディングが自分にとって非常に難しい経験だったことを明かしている。このアルバムは、発売直後に米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で1位を獲得し、41週チャートにとどまった。
彼女は、「あのレコードを作っていたときほど、人生で苦しい思いをしたことはないと思います。聴くのがとてもつらい。歌うのもつらいけれど、それはあの楽曲の数々が見事で、素晴らしい曲じゃないからではなくて。私の心の中にある、とてもとても黒い穴から生まれた曲だからです。私はもう自分であることにうんざりしていました。自分が人として何ができるのかを理解する能力がありませんでした。自分には特に何の価値もないと感じていました。それでも、とにかく作ったんです」と説明している。
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