2021/10/22
現地時間2021年10月20日、リル・ナズ・Xが、地元である米アトランタでの慈善活動を祝うとともに、リル・ナズ・Xの日を称える宣言書を受け取った。
米アトランタ市議会の文書には、「アトランタ市議会は、音楽、エンターテインメント、ポップ・カルチャーの世界におけるリル・ナズ・Xの成功を称えます」と綴られている。米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”の記録を塗り替えた「オールド・タウン・ロード」をはじめ、数々の賞の受賞、デビュー・アルバム『モンテロ』のリリースなど、彼のキャリアにおけるハイライトを紹介した後、宣言書は彼の“多大な”影響が音楽業界におけるLGBTQの受け入れを促進したと称えた。
リル・ナズ・Xは、「これは素晴らしいことです。4年前に姉の部屋の床で過ごしていた時には、今自分がここにいることが想像もできませんでした。他に何と言えるでしょう」と聴衆に語った。「信じられません。人生はどんどん良くなって行きます」と続けた。
TMZによると、この宣言書は市長候補のアントニオ・ブラウンから贈られた。ブラウンは、リル・ナズ・Xがアトランタ市やLGBTQコミュニティに与えた影響や自身の出馬について語った。「彼(リル・ナズ・X)は、社会が音楽業界におけるLGBTQアーティストを受け入れる形を変え、LGBTQコミュニティに多大な影響を与えました。また、音楽やアートを通して、壁を破り、よりオープンになり、表現豊かに、さらに個性的であるよう、人々に自信を持たせました」とブラウンは称えた。「そして、リル・ナズ・X、私はあなたにインスパイアされたと伝えたい。私はアトランタの市長に立候補しています。(当選すれば)アトランタ市の歴史の中で、初のLGBTQの市長になります。自分にもできると信じられるように、あなたはインスパイアしてくれました。だから、感謝しています」と続けた。
声明によると、この行事ではリル・ナズ・Xと同郷のヒーローであるレコード・プロデューサーのダラス・オースティンとHIV/AIDS団体のGilead COMPASS Initiativeが主催するプライベート・イベントも行われ、『モンテロ』からの楽曲をクワイアが合唱した。スペシャル・ゲストとして、シンガーのクロイ・ベイリー、カンディ・バーラス、キャサリン・ブルートン(BMIのクリエイティブ部門副社長)、エミール・ウィルベキン(Native Sonの創設者)、シャンティ・ダス、ローレンスが参加した。クワイアは、LGBTQコミュニティやその同盟、信仰のリーダーたちで構成され、各メンバーは10月21日のGLAADの#SpiritDayを称えて紫色を身に着けた。#SpiritDayは、いじめ防止を目的としたSNSキャンペーンで、若いLGBTQへの支持を表明するために紫色を着ることを呼びかけている。
BMIの広報担当者によると、同日開催されたプライベート・ディナーにて、リル・ナズ・Xのメガ・ヒット曲「オールド・タウン・ロード(Remix)」と「パニーニ」に、BMIの<R&B/ヒップホップ賞>、前者には<ポップ賞>も贈られた。加えて、「オールド・タウン・ロード(Remix)」が、100万回以上ブロードキャスト・パフォーマンスされたこと受けて"Million-Air”の証明書が授与された。
また、声明によると、リル・ナズ・Xは、アルバム『モンテロ』のプロモーションで行った赤ちゃんの出産祝い用のプレゼント(ベビー・レジストリー)の寄付先でCOMPASSの助成先でもある、HIVと共に生きる黒人ゲイ男性の健康の公正性を求める非営利団体であるThrive SSやHIVに感染した若者とその家族に会うためにPonce De Leon Centerを訪れたようだ。彼が『モンテロ』のリリースを祝うために設定したベビー・レジストリーは、現在までに10万ドル(約1,400万円)以上を集めており、ベビー・レジストリー終了後、Gileadは助成先ごとに追加で2万5,000ドル(約285万円)まで寄付金の上乗せをすることを約束している。
この3年間の成功を示すものとして、リル・ナズ・Xは、10月21日にNBAアトランタ・ホークスのホーム開幕戦のためにステート・ファーム・アリーナを訪れる。2019年3月、同アリーナは、「オールド・タウン・ロード」が全米で爆発的に人気が出始めた頃に、いち早く楽曲を歓迎して流していた。
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