2021/10/18 12:20
フー・ファイターズのフロントマン/ギタリストであるデイヴ・グロールは、アルバムやシングルがチャートで首位を獲得することには慣れっこだろうが、そんな彼が今週、全く異なるチャートの首位を獲得した。
ミュージシャンとしての年月を綴った回顧録『The Storyteller: Tales of Life and Music』が、米紙ニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストの1位にランクインしたグロールは、SNSで喜びをあらわにした。「いつかナンバー・ワンのベストセラー作家になるなんて夢の夢にも思っていなかったけれど、ギターを手にした日からずっとそんな無謀な夢を追い続けてきたんだよね。光栄だ」と彼はインスタグラムに投稿し、「初めての本をこのような素晴らしい経験にしてくれた@deystreetの皆さんに大いに感謝している」と続けた。
この本は現在、NYT紙の“印刷と電子書籍を合わせたノンフィクション・リスト”のトップに位置しており、トランプ大統領時代のホワイトハウスに関する最新の暴露本を上回り、米紙ワシントン・ポストのベテラン・ジャーナリスト、ボブ・ウッドワードによる3冊目のトランプ評伝『Peril』や、スタンリー・トゥッチの新しい食の回顧録『Taste』を押し下げた。
グロールは、精力的に本のプロモーションを行っており、ハワード・スターンのSiriusXMラジオ番組や、Apple TVの『The Morning Show』に出演したほか、ソロ・パフォーマンスも披露したライブ・リーディングなどを開催した。この本では、米バージニア州の母子家庭で教師の母に育てられたグロールが、17歳で大好きなハードコア・バンド、スクリームに加入し、電話でのオーディションに合格してニルヴァーナに加入するまでのありえない道のりや、ポール・マッカートニー、イギー・ポップ、ジョーン・ジェットといった、憧れていた音楽界の重鎮たちとの友情やコラボレーションを紹介している。
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