2021/10/07 10:00
ボノボが、5年ぶりとなる新作『Fragments』を2022年1月14日にリリースすることを発表した。合わせて新曲「Rosewood」のビジュアライザーを公開した。映像は、テーム・インパラやラナ・デル・レイを手がけたことでも知られ、『Fragments』のアートワークも担当したニール・クラッグによるビジュアライザーとなっている。
先週、ニューヨーク、ロンドン、東京、パリ他、世界12か国の屋外ビルボードやデジタル・サイネージに「BONOBO」の表記と共に美しい画像が登場したことが熱狂的なファンの間で話題となり、それとほぼ同時にFragmentsの名義で新曲のショート・クリップが配信された。今回解禁された「Rosewood」はそのフル・バージョンとなっている。
最新アルバム『Fragments』には、米シカゴ発の新世代R&Bシンガー、ジャミーラ・ウッズ、88risingの日系R&Bシンガー、Joji(ジョージ)、深みのある美声で高い評価を得ているSSW、ジョーダン・ラカイ、米LAのシンガー/マルチインストゥルメンタリスト、カディア・ボネイ、注目の新鋭、オフリン、ヴィオラ奏者でアレンジャーとして多くの名盤に参加しているミゲル・アトウッド・ファーガソンら豪華ゲストがフィーチャーされており、いくつものアイデアの断片(フラグメント)と実験から生まれたこのアルバムは、彼らとのコラボレーションと、ボノボの爆発的な創造性が融合して完成したキャリア史上最もエモーショナルな最高傑作となった。
『Fragments』は全12曲から構成され(国内盤にはボーナス・トラック一曲追加)、ボノボがこれまで作ったなかで最もハードかつグルーヴィーな楽曲も含まれている一方、アルバム中に完璧に配置された数曲のバラードは、まるで聴く者に希望を抱かせるかのように輝きを放つ。自身によるモジュラー・シンセの探求や、ハープ奏者ララ・ソモギとのレコーディング、ミゲル・アトウッド・ファーガソンとの制作、さらに自分でフェンダー・ローズを演奏したりする中で音楽的なテーマが出来上がりはじめ、アルバムの制作は2年の間に自身の手でレコーディングされミックスされた。
ジャミーラ・ウッズをフィーチャーしたハイライトの一つである「Tides」について、ボノボ自身は「中心的なものができたのがわかったし、すべてがどんなサウンドになるかもわかった」と語っており、この曲を中心としてアルバムが徐々に輪郭を表したという。また、ミゲル・アトウッド・ファーガソンと制作し、オーケストラの演奏家たちと実際にスタジオでレコーディングすることは、楽曲を作り上げる上で大きなポイントになったという。
アルバムには、UKベースミュージックとレイヴの影響を受けて作られた「Otomo」や「Sapien」のような楽曲も収録されている。デトロイトの伝説、ムーディーマンとセオ・パリッシュが感銘を受けたという「Shadows」は、<Ninja Tune>のレーベルメイトであり、良き友人でもあるジョーダン・ラカイとレコーディングを行った。アルバムの後半を彩るのが2曲のバラード、カディア・ボネイをフィーチャーした「Day by Day」と、Jojiをフィーチャーした「From You」だ。
それでもアルバム全体としては様々な意味でダンスフロアに向けて作られている本作は「自分がどれほど、満杯のオーディエンスとその律動、互いにつながっている人々が大好きだったか、何度も思いだした」というボノボの思いが込められている。
『Fragments』は、CD、数量限定のCD+Tシャツセット(ニール・クラッグが手がけたアートワークを採用)、LP、デジタルでリリースされる。国内盤CDには解説が封入され、ボーナス・トラック「Landforms」が収録される。また、Oカード付きのamazon限定CDも発売予定。LPはブラック・ヴァイナルの通常盤、レッド・マーブル・ヴァイナルの限定盤、特殊パッケージにアート・プリントが封入されたクリスタル・クリア・ヴァイナルのデラックス盤、限られたお店だけで手に入るゴールド・ヴァイナルのストア限定盤で発売される。さらに、レッド・マーブル・ヴァイナルの限定盤は数量限定でサイン入りの発売も予定されている。
◎リリース情報
アルバム『Fragments』
2022/1/14 RELEASE
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