現地時間2021年9月21日、ザ・フージーズが1996年のアルバム『ザ・スコア』の発売25周年を記念して再結成ワールド・ツアーの開催を発表し、ヒップホップ界に衝撃が走った。このツアーでは、ローリン・ヒル、ワイクリフ・ジョン、プラーズ・ミシェルが15年ぶりに再結成し、Diaspora Callingが主催、ライブ・ネイションがプロデュースする12公演が行われる。

　同ツアーは、9月22日に米ニューヨークにあるキャパシティが1,500人のルーフトップ・アット・ピア17で行われる公演からスタートする。その後、11月2日に米シカゴのユナイテッド・センター、11月7日に米カリフォルニア州オークランドのオークランド・アリーナ、そして米ロサンゼルス、アトランタ、マイアミ、ニューアーク、ワシントンD.C.、パリ、ロンドン、ナイジェリア、ガーナでの公演が予定されている。

　ザ・フージーズの2枚目にして最後のアルバムとなった『ザ・スコア』は、米ビルボード・アルバム・チャート “Billboard 200”で1位を獲得し、「キリング・ミー・ソフトリー・ウィズ・ヒズ・ソング」、「Fu-Gee-La」、「レディ・オア・ノット」などのシングル・ヒットを生み出した。同アルバムは、【グラミー賞】で＜最優秀ラップ・アルバム賞＞に輝き、「キリング・ミー・ソフトリー・ウィズ・ヒズ・ソング」は＜最優秀R&Bデュオ/グループ・パフォーマンス賞＞を受賞した。

　ヒップホップ・グループによるアルバムとして史上最高の売り上げ（全世界で2,200万枚）を記録し、ラップ・グループとして初めて【グラミー賞】の＜最優秀アルバム賞＞にノミネートされた『ザ・スコア』についての声明で、ローリン・ヒルは「フージーズには、複雑で影響力のある歴史があります。（『ザ・スコア』が）25周年を迎えたことは人に言われるまで気づきませんでした」と述べた。「私は、この大きな影響を与えたプロジェクト、その周年記念、そして音楽を高く評価してくれたファンに敬意を表し、私たちが一つとなり、愛する音楽を演奏し、世界に向けて和解の模範を示すことができる平和なプラットフォームを作ることにしました」と続けた。

　ザ・フージーズは、慈善団体のグローバル・シチズンと協力して、ツアー中に慈善活動を行う予定だ。チケットの一般発売は、現地時間9月22日午前10時から開始される。9月25日に放送予定の地球を守り、貧困をなくすために世界のリーダーに呼びかける地球規模の【グローバル・シチズン・ライブ】では、7大陸でのパフォーマンスが24時間にわたり数十のメディアで放送される。今週月曜日にグローバル・シチズンは、ザ・フージーズ再結成後の初の公の場でのパフォーマンスは【グローバル・シチズン・ライブ】の支援の一環として行われると発表した。

　9月22日の公演のチケット情報は、アクションを起こしてチケットを獲得したファンに公開される予定で、ザ・フージーズのコンサートに参加するチャンスを得るためにはグローバル・シチズンのサイトで詳細を確認する必要がある。

　1998年に解散したザ・フージーズは、2004年にデイブ・シャペルのコンサート映画『ブロック・パーティー』で再結成し、翌年の【BETアワード】のオープニングで12分間のメドレーを披露した。2006年2月に米ハリウッドでファンのために行った無料招待コンサートが最後の公演となった。

　ワイクリフは声明で、「ザ・フージーズとの25年を祝うにあたり、私の最初の記憶は、私たちは最初からただ音楽をするのではなく、一つのムーブメントになると誓ったことです」と述べた。「私たちは声を聞いてもらえない人たちの声になります。この困難な時代に、神が私たちを一緒にしてくれたことに改めて感謝します」と彼は続けた。

◎【ザ・フージーズ・リユニオン・ワールド・ツアー】ツアー情報
2021年9月22日（水）ニューヨーク　The Rooftop at Pier 17
2021年11月2日（火）シカゴ　United Center
2021年11月7日（日）オークランド　Oakland Arena
2021年11月12日（金）ロサンゼルス　The Forum
2021年11月18日（木）アトランタ　State Farm Arena
2021年11月21日（日）マイアミ　FTX Arena
2021年11月26日（金）ニューアーク　Prudential Center
2021年11月28日（日）ワシントンD.C.　Capital One Arena
2021年12月4日（土）フランス・パリ　La Defense Arena
2021年12月6日（月）イギリス・ロンドン　The O2
2021年12月18日（土）ガーナ　会場未定
日程未定　ナイジェリア　会場未定