2021/09/16
10月27日に自身初となるフォークソング・カバーアルバム『アオハル 49.69』をリリースすることを発表したばかりのさだまさしが、9月15日有明の東京ガーデンシアターにて前人未到の”ほぼソロコンサート4500回ぐらい記念公演”を開催した。
さだは1973年10月25日にグレープとしてシングル「雪の朝」でデビュー。その後「精霊流し」をはじめ数々のヒットを飛ばすも1976年春にグレープを解散。同年10月19日長崎県長崎市NBCビデオホールにて初のソロコンサートを開催し、11月25日にシングル「線香花火」、アルバム『帰去来』を発表、本格的にソロ活動をスタートさせた。以降1985年6月に1000回公演、1993年7月に2000回公演、2002年3月に3000回公演、2013年7月に4000回公演、と前人未到の記録を更新し続けてきた。この日”ほぼ4500回”と銘打ったのは、昨年コロナの影響で春スタート予定だった全国ツアーのスケジュールが約半年間延期となり、秋から感染症対策を万全に図り敢行したものの、この日迎える筈だった4500回目が4494回目にずれてしまったことを受けてのさだならではのユーモアたっぷりのネーミング演出によるもの。さらに、この日の公演は、そのネーミングにちなんでステージ演出もユーモア満載のものとなった。
開演ほぼ18時と謳った通り、開演時間よりも20分も早い17時40分頃に「ちょっとひとネタやっとこうと思って」とフラっとステージ上に登場したさだまさし。「今日は”ほぼソロコンサート4500回ぐらい記念公演”というタイトル。この(去年できたばかりの)新しいコンサートホールで4500回を迎えようと準備してきて、今日の公演が4500回に足りなくなった理由は去年コンサートを中止せざるを得なかった公演が6公演あったからなんだけど、だったらタイトルを変えてしまおう、ってことでこのタイトルで今日の日を迎えてます。」と挨拶。続いて「今度”アオハル 49.69”ってアルバムを出します。去年初めて暇な時間ってものを味わって(その時間に)”さだ丼”とこの作品を作ってました。10月25日で49年目の69歳。10月1日からは文化放送でレギュラー番組も始めます。そこではこのアルバムもたっぷり紹介していきます。」とコメントし、10月27日発売のアルバムから「春夏秋冬」と「誰もいない海」をワンコーラスずつ弾き語り披露しオーディエンスを大いに沸かせた。まだまだしゃべり続けるさだを遮るように18時直前を知らせる開演のブザーが鳴ると「それではこの後はさだまさしさんの登場です。」と舞台袖へひっこんださだ。そして改めステージ衣装で登場、「北の国から~遥かなる大地より~」を皮切りに幕を開けた本編ステージは前説・アンコールとあわせて約2時間半にわたり無事終演を迎えた。
そんな全国ツアーは10月11日の福島県とうほう・みんなの文化センターで正式な4500回目を数え、12月7日・8日の愛知県日本特殊陶業市民会館までを予定している。
また、10月27日発売アルバム「アオハル 49.69」収録音源全16曲の一部音源視聴がさだまさしオフィシャルレーベルサイトで同日より先行スタートとなっているので、ぜひいち早くさだの歌声をチェックして欲しい。
https://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A004477/VICL-65574.html
photos by 田中聖太郎
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