2021/09/19
2021年9月20日付のBillboard JAPAN週間“Top Albums Sales”で、『Buster Bros!!! VS 麻天狼 VS Fling Posse』が76,709枚を売り上げ首位を獲得した(集計期間2021年9月6日~2021年9月12日)。
本作品はヒプノシスマイクシリーズの2nd D.R.B Final Battleに勝ち進んだBuster Bros!!!、麻天狼、Fling Posseの3ディビジョンによるバトル曲で、Dragon Ashがプロデュースを担当した「SHOWDOWN」や、全6ディビジョンが参加した「Hoodstar +」などが収録されている。また、2nd Division Rap Battle CDは本作も含め全ての作品が首位を獲得している。
ここでは、SoundScanJapanのセールスデータを使用し、ヒプノシスマイクシリーズの地域別の影響について調査してみた。Battle CD及び2nd Division Rap Battle CDが6ディビジョンが関連していると思われる主要都道府県(東京都/神奈川県/愛知県/大阪府)において全国と比較し、どのくらいの販売比率を示しているかを調査したのが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/103997/2)である。また、一般的なアルバムの都道府県別販売比率と比較するため、2021年に販売された全アルバムの都道府県販売比率をグラフに追加している。
まず、2nd Division Rap Battle CDで追加されたオオサカ・ディビジョンであるどついたれ本舗と、ナゴヤ・ディビジョンであるBad Ass Templeについて大阪府と愛知県の都道府県別の販売比率を見てみると、『どついたれ本舗 VS Buster Bros!!!』の大阪府(図中:緑色)での都道府県別販売比率は11.6%(以下かっこ内全アルバム:7.6%)、『Bad Ass Temple VS 麻天狼』の愛知県(図中:赤)の販売比率は9.4%(7.0%)となっており、それぞれ全アルバムの都道府県別販売比率より高くなっている。
それだけでなく、今回比較した7作中で、『どついたれ本舗 VS Buster Bros!!!』は大阪府で最も高い販売比率となり、『Bad Ass Temple VS 麻天狼』は愛知県で最高の販売比率となっている、この事からも2nd Division Rap Battle CDで追加されたこの2ディビジョンはヒプノシスマイクシリーズの地域における販売に大きな影響を与えたと言えるだろう。
次に、ヨコハマ・ディビジョンのMAD TRIGGER CREWが関連しているタイトルの神奈川県(図中:水色)の販売比率を見ると、『Buster Bros!!! vs MAD TRIGGER CREW』は7.2%、前作である『Fling Posse VS MAD TRIGGER CREW』では大きく伸びて13.5%となっている。全アルバムの神奈川県の販売比率は6.4%であるので2作とも全アルバムより高くなっているので地域の支持を受けているといえるだろう。ただ、『Buster Bros!!! vs MAD TRIGGER CREW』についてはシリーズ最初のBattle CDという事もあり地域の影響は少なかったと考えられるが、ヒプノシスマイクシリーズの認知度が上がるにつれて地域色が強くなってきており、『Fling Posse VS MAD TRIGGER CREW』では都道府県別販売比率が非常に大きく伸びている。
また、今作『Buster Bros!!! VS 麻天狼 VS Fling Posse』についてはイケブクロ・ディビジョンのBuster Bros!!!、シンジュク・ディビジョンの麻天狼、シブヤ・ディビジョンのFling Posseのバトルがテーマと言う事もあり、東京都(図中:灰色)の販売比率が31.3%(20.3%)とかなり高くなっていて、2nd Division Rap Battle CDの4作では最も高い販売比率となっていて、やはりオオサカ・ディビジョン、ナゴヤ・ディビジョンの参加により地域性がより現れてきたといえるだろう。全体的には主要4都府県の比率は減少傾向であり、これは主要4都府県以外の地方でもヒプノシスマイクシリーズの購入者が増え、全国的に人気が高まっているからであるが、そんな中でも確実に各ディビジョンの地域での注目度も上がっている事が示される結果となった。
2nd D.R.B Final Battleの最終結果も気になる所だが、今後のヒプノシスマイクシリーズの展開にも注視したい。
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