2021/09/06
ギリシャにおける20世紀最大の作曲家ミキス・テオドラキスの片腕として長年活躍し、ここ日本でもソロ・ピアノ作がいずれもロングセラーを記録しているドイツ・ベルリンのピアニスト、ヘニング・シュミートが、パンデミック中に記録したピアノによる日記『Piano Diary』がアルバムにまとめられ、2021年9月15日にリリースとなる。アルバムより先行シングル「Late」の配信がスタートし、MVが公開された。
ヘニング・シュミートの新しいピアノ・ソロ・アルバムは、このパンデミックの間に毎日アップライトピアノに向かい、即興で作曲された楽曲を録音し続けた記録であり、文字通りピアノで綴った日記だ。リビングルームでの録音のため、そこには通りの音、車の通過音、風の音、鳥の鳴き声などが聴こえ、ピアノの弦の柔らかなタッチと融合する。
コミュニケーションの制限されたロックダウンにおいて、ヘニングは音を通して自分の心の状態を見つめ、内なる対話のように自分とつながり、一方で遠くの誰かとの共鳴を感じようと努めたという。彼の音楽的アルゴリズムであるインスタント・コンポージングは、ゆっくりと成長するエコーのようなものであり、ピアノ・ダイアリーは内なる対話であると同時に、リスナーからの想像力の応答によって無限の共鳴と反射を生み出す。前作『Schlafen』での方向性を深化させ、即興的に生み出されたとは思えない珠玉のメロディーとエレガントなピアノのタッチ、繊細な音の響きに様々な情景を思い起こす美しいアルバムに仕上がっている。
◎リリース情報
アルバム『Piano Diary』
2021/9/15 RELEASE
<トラックリスト>
01. late
02. at dawn
03. thursday 7th
04. some afternoon
05. sunrise
06. 25 to 7
07. half past
08. saturday 27th
09. midnight
10. wednesday morning
11. friday 9th
12. much later
13. tuesday 16th
14. too early
15. twentyfive past four
16. 12:01 am
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