2021/08/04
子供の頃からダンサーとしての才能を開花させ、小学3年生でEXPG最年少特待生になるほどの実力を誇り、ダンスボーカルグループ・J☆Dee'Zのメンバーとしてメジャーデビューした後、2017年にソロアーティストとしてデビューしたMeik。7月28日に約2年ぶりとなるニューシングル『Super Duper Love』を配信リリース、このタイミングで彼女の音楽人生に迫るインタビューを敢行した。
◎Meik『Super Duper Love』発売記念インタビュー
<EXPGとJ☆Dee'Zを小学生で両立していたダンススキル>
--Meikさんが音楽やダンスに目覚めたきっかけって何だったんですか?
Meik:私は静岡出身なんですけど、地元のダンススクールみたいなところで5才の頃からダンスを始めて、いちばん上が中学生の年齢差ある5,6人組のダンスグループの最年少メンバーとして【全国スーパーキッズダンスコンテスト】に出たりしていて。そんな感じで当時はダンス一直線だったので、まったく歌の世界に関わらないと思っていたんですよ。小さい頃の夢はダンスの先生になることでしたし。それで、小学2年生のときにEXILEさんの養成所・EXPG特待生オーディションを受けたら合格して、小学3年生からバックダンサーを務めていたんです。
--そもそもなぜダンスの道へ進みたいと思ったんでしょう?
Meik:幼い頃から音楽は好きで、親から聞いた話では音楽に合わせてよく踊っている子供だったらしいんですよ。スーパーへ連れて行ってもお魚さんのコーナーで流れている曲で踊り出しちゃったり(笑)。勝手に体が動いちゃう子供だったみたいですね。で、私が生まれたばかりの頃にお姉ちゃんがダンスをやっていて、そのダンススクールのレッスンについて行ったりしていたので、お姉ちゃんの踊っている姿をずっと見ていた影響が大きかったんだと思います。あと、ベッドの上をステージにして、目の前に家族を座らせて「照明さん?」とか言ってライブのモノマネをしたり(笑)。
--ディテールにも拘ったモノマネだったんですね。
Meik:ライブ中のハプニングを勝手に作ったりとかして、例えば「え? 曲が止まったんですけど、どうしたんですか?」みたいな(笑)。それを3,4才でやっていたんですよ。当時、浜崎あゆみさんとか倖田來未さんが好きで、ライブ映像をよく観ていて。それで結構影響を受けていたんだと思います。それで、小学3年生からEXPGでバックダンサーを始めて、4年生からは『DANCE STYLE KIDS』というファッションとダンスのコラボ雑誌から生まれたダンスボーカルグループ・J☆Dee'Zのメンバーになりまして。なので、当時はEXPGとJ☆Dee'Zを両立していたんです。
--小学生でそんなに活躍していたんですね。
Meik:ずっとダンスしかやっていなくて、ダンスだけで有名になるのは難しい話かもしれないですけど、「J☆Dee'Zで有名になりたい」「J☆Dee'Zで一生ステージに立ち続けたい」という気持ちはあって。その中でソニーミュージックとロッテさんのコラボオーディションでメジャーデビューすることになりまして、そこでダンスだけじゃなく初めて歌もやることになったんですね。ただ、マイクを持って歌っているイメージができてなかったというか、本当に歌に自信がなかったから(笑)。レコーディングとかも震えちゃって。ヘタ過ぎたからパートをもらえなくて「フォー!」とか「いぇーい!」みたいなガヤしか任せてもらえなかったんですけど、それでも震えていたんですよ。それぐらい人前で歌うことにどこか苦手意識があったんです。
<J☆Dee'Z卒業~初のソロワンマンライブ直前に「無理です」>
--小学生ながらダンス1本でそこまで駆け上がったものの、歌という大きな壁にぶつかってしまったと。それをどう乗り越えていったんですか?
Meik:歌を本当に好きになったのはソロになってからなので、J☆Dee'Zの頃は最後まで歌への苦手意識を克服できていないんですよね。グループは役割が分担されているじゃないですか。4人のメンバーうち2人は小さい頃から歌をやっていて、最初はその2人がメインボーカルみたいな形だったんですよ。だから私は歌に対してはどこか甘えてしまっていて、ちょっと口パクでサボったりしていたぐらいだったんです(笑)。そうじゃなくてもヘタすぎてマイクをオフられたりしていて……
--SMAP時代の中居くんみたいなエピソードですね。ダンスはめちゃくちゃ上手いけど、歌はあんまり聴こえてこないっていう。
Meik:私も昔から歌で魅了するイメージは持ってなくて、とにかく「ダンスパフォーマンスで勝負したい」という気持ちがあったんですよね。それはJ☆Dee'Z時代も変わりませんでした。
--でも今はソロシンガーとして活躍されていますよね。J☆Dee'Z時代からどのような変遷があってエモーショナルな歌を届けられるようになったんでしょう?
Meik:2016年の11月にJ☆Dee'Zを卒業するんですけど、それが決定した日に今のプロデューサーにすぐ電話して「もう一度ステージに立ちたいです。これから先の私を見てもらえませんか?」って伝えたんです。あの頃は気持ち的に人生のいちばんどん底にいて、本気でJ☆Dee'Zの成功を目指して中学1年で上京したのに卒業することになったので、もう本当におかしくなっちゃいそうだったんです。でも「J☆Dee'Zを辞めたから故郷の静岡に帰ります」という選択肢は自分の中に一切なくて。やっぱり自分は「ステージで歌って踊って輝く人でありたい」という気持ちが何より強かったので、たぶん本能で動いてすぐ電話したんだと思います。ただ、そのときは「ソロでやっていこう」とか具体的な方向性は決めていなくて。
--本当に本能的に救いを求めたんでしょうね。
Meik:とにかくこのまま終わりたくなかったんですよね。そしたらプロデューサーが会ってくれて、J☆Dee'Z卒業の5か月後、2017年の3月、まだデモレコーディングで数曲楽曲が仕上がった時期にいきなりソロの初ワンマンライブをやろう! ってことになりまして、私もやってやる! って気持ちでソロアーティストとしていきなり高いハードルを掲げまして(笑)「ただ、初めてひとりで歌って踊るステージになるわけだから「予行練習しておいたほうがいいよね」ということで、事前にシークレットで1回だけイベントに出演させてもらったんですけど、いざ歌おうとしたら声が震えてしまって……息も上がって初めての経験だったんですけど、リハーサルでイメージしていたものには程遠くパフォーマンスもぐちゃぐちゃで、MCの時間では無言になってしまうし(笑)。それでライブ後は裏で泣き崩れて、マネージャーさんも「大丈夫だよ」って言えないぐらいの感じで。
--明らかに大丈夫じゃないですもんね(笑)。
Meik:そうなんですよ(笑)。そんな散々な内容だったから「もう無理です! ソロではやっていけないです!」って泣きながらマネージャーに伝えて。でも初のワンマンライブが開催されることはもう決まっているんですよ。
<「私、追い詰められるのが好きなんですよ(笑)」>
--でも、心が折れてしまったと。
Meik:折れちゃいました。ただ、それでも3月に初めてのワンマンライブを全力でやりながら「自分ひとりの為にこんなにもたくさんのスタッフさんが動いてくれていて、多くのお客さんがチケットを買って来て下さっている」その光景を目の当たりにしたときに物凄く心が動いたんです。「スゴい! 皆さん、こんなに待ってくれていたんだ!」って心がキラキラし始めたんですよね。グループ時代には感じたことのない達成感もあって「もう無理!」と泣いていた自分ではなくなっていました。ただ、それでも自信は持てなかったんですよ。だから当時のインタビューとかで「歌が上手い人はいっぱいいます。その中で自分は気持ちやパフォーマンスで勝ちたいです」と言ってはいたんですけど、それは歌に自信がない表れだったんですよね。
--ソロになってもしばらくは歌に自信を持てなかったんですね。
Meik:でもいろんな方とコラボさせて頂く中にヒントがあったり、いろんなアーティストさんのライブ映像を観たりしていく中で「こういうところ良いな、こういうところを私も盗みたいな」と思ったり、そうやってどんどん自分のボーカルスタイルを確立していって。私、ボイトレも基礎的なことを勉強したあとは通っていなくて、それは変に理論で説明されても習得できないからなんですよ(笑)。でも誰かのライブに衝撃を受けて「私もこうなりたい」と思ったらわりとすぐ習得できるんです。子供の頃にベッドの上でライブごっこしていた時代から変わらず(笑)わりと感覚でいろんなモノを吸収していくタイプなんですよね。
--では、今はもう堂々と歌えるようになったわけですね。
Meik:ソロになったばかりの頃のライブは、自分がどう歌えているか? ライブ後の映像や音源をは必ずチェックしているのですが、自分の声質を活かした理想的な歌い方を見つける事にいつも試行錯誤が続いていました。ただこのコロナ禍が始まって、無観客の生配信ライブをやったとき、お客さんのいない中でライブで歌う自分の歌を後で聴いて「あ、こんな感じなんだ」と自分の中で冷静に分析することができたんですよね。それから配信ライブをやる度に新たな気付きがあって、その度に歌い方を調整していったことがすごくプラスに働いて。
--どんどん自分の歌を成長させていくきっかけになったと。
Meik:ターニングポイントとしては、デビュー2年目くらいから通常のライブとアコースティックライブを同時に始めたが大きかったですね。踊らずに歌だけで、音数も最小限でのライブをすることで、アレンジも変わり鮮明に自分の歌声が聴こえてくるので、その映像を自分で振り返りながらいろいろ研究できたことも大きかったです。そうやって追い詰められることによって成長していった歌い手としての人生。私、追い詰められるのが好きなんですよ(笑)。それが絶対にいつか自分にとってプラスになるじゃないですか。
<死ぬまでライブし続けたいし、ステージの上で死にたいです>
--いわゆる歌が苦手だった人がここまで素晴らしい歌を響かせられるようになったストーリーって稀ですよね。貴重な話を聞かせて頂いてありがとうございます。
Meik:いえいえ、こちらこそありがとうございます! ただ、自分では「まだまだだな」と思っているんですよ。本当に歌が上手い人ってたくさんいるし、それこそ同年代や年下の凄いシンガーもどんどん出てきているので、それに対する焦りはもちろんあるんです。でも「自分の好きなスタイルは貫きたいな」と思うし、そう思えるようになったのは「ようやくスタートラインに立てた」ということなのかなって。
--だからこそあれだけの熱量のライブをお届けできるようになったんでしょうね。たしかに歌が上手い人はたくさんいますけど、あれだけ全身全霊で歌って踊って観る人を熱狂させるアーティストは稀有だと思います。
Meik:以前も「歌が上手い人はいっぱいいます。その中で自分は気持ちやパフォーマンスで勝ちたいです」と言っていたんですけど、今は同じことを言ったとしてもその意味合いが違う。言い訳じゃなくて、本気でそう思うようになっているので、その言葉に恥じないライブを届けていきたいですね。
--そんなMeikさんの心境の変化と歌い手としての成長を待っていたかのようにリリースされる、約2年4か月ぶりとなるニューシングル『Super Duper Love』は自分にとってどんな作品に仕上がったなと感じていますか?
Meik:このシングルのレコーディングをしたのは1年半前なんですよ。当初は去年の夏にリリースする予定だったので、ギリギリ10代のときにレコーディングしているんですよね。なので、20代になった今聴くと「今のほうがこう歌えたな」とか当然思ったりするんですけど、それでも2年4か月前の自分とは明確に違いますね。歌に対する自信が変わっていると思います。あと、今作『Super Duper Love』はすごく可愛らしいポップな曲なので、幅広くいろんな人に楽しんでもらえると思いますし、私の人気曲「Feeling Good」とちょっと似た質感もあるので、待っていてくれたファンの人たちにも楽しんでもらいたいです!
--ちなみに、この先はどんな音楽人生を歩んでいきたいと思っていますか?
Meik:このコロナ禍での生活ですごく痛感したんですけど、今は「ひたすらステージに立ち続ける人でありたい」という気持ちが大きいです。30代、40代、50代になっても私は歌い続けたいと思っていますし、いわゆる「売れてテレビに出たい」みたいな気持ちよりは、常にライブしている人でありたいなって。音源を聴いて満足するんじゃなくて「ライブで聴きたい、パフォーマンスが観たい」と言ってもらえるような、格好良いアーティストになりたいなって思います。いろんな分野に挑戦して、いろんなことを吸収していきたいですけど、いちばんはライブでパフォーマンスする人。死ぬまでライブし続けたいし、ステージの上で死にたいです。ステージで燃え尽きた私を見て「やりきったな、こいつ」って思われたい(笑)。
Interviewer:平賀哲雄
◎「Super Duper Love」ミュージックビデオ
https://youtu.be/ylxxEMg30TI
◎「Super Duper Love」楽曲
https://virginmusic.lnk.to/SDL
◎イベント情報
ワンマンライブ【Meik Summer Live ~Super Duper Love~】
2021年8月14日(土)SHIBUYA TAKE OFF 7
住所:東京都渋谷区宇田川町32-12 アソルティ渋谷B1F
http://www.kox-radio.jp/takeoff7/access/
OPEN 17:30 / START 18:00
※有観客+有料配信
一般販売チケット:
・イープラス
URL:https://eplus.jp/meik/
受付期間:2021/6/26(土)10:00~2021/8/6(金)18:00
・ローソンチケット
URL:https://l-tike.com/order/?gLcode=72645
Lコード:72645
受付期間:2021/6/26(土)10:00~2021/8/10(火)23:59まで
※店頭以外での受付は2021/8/10(火)22:00までとなります。
・チケットぴあ
URL:https://w.pia.jp/t/meik-t/
受付期間:2021/6/26(土)10:00~2021/8/11(水)23:59
上記ワンマンライブの前売り券をご購入頂いた方には
ピクチャーチケットをワンマンライブ当日配布!!
どんなデザインなのかは当日のお楽しみ
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像