2021/07/26 11:20
故ポップ・スモークの2ndアルバム『フェイス』が1位に初登場した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
本作は、昨年7月18日付チャートでNo.1デビューした遺作『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』に続く2枚目のスタジオ・アルバムで、首位獲得は2作目、TOP10には2020年2月22日付チャートで7位を記録したミックステープ『ミート・ザ・ウー 2』含む3作目のランクインとなる。
『フェイス』の初動ユニットは88,000で、そのうちアルバム・ストリーミング(SEA)が83,000、トラックごとのユニット(TEA)が1,000、アルバム・セールスは4,000とストリーミングが全体の9割以上を占めた。週間再生数は1億1,334万回を記録している。
アルバムには、『ホール・オブ・フェイム』(今週7位)がヒット中のポロ・Gやミーゴスのメンバー、カニエ・ウェスト、ファレル・ウィリアムス、デュア・リパ、クリス・ブラウンなどジャンルをクロスオーバーした人気アーティストが多数参加していて、発売日7月16日の5日後、7月21日には4曲を追加したデラックス・エディションもリリースされている。
本作のリリースを受けて、デビュー・アルバム『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』も先週の11位から9位に再TOP10入りを果たした(28,000ユニット / 5%増加)。『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』は2020年の年間チャートで7位を記録し、今年の5月23日に開催された【2021ビルボード・ミュージック・アワード】で<トップ Billboard 200 アルバム賞>を受賞するなど、輝かしい功績を残している。
続いて2位にはジョン・メイヤーの新作『ソブ・ロック』が初登場。初動ユニットは84,000で、その内訳アルバム・ストリーミングが22,000、トラックごとのユニットが1,000、アルバム・セールスが61,000と1位の『フェイス』とは対照にセールスが大半を占め、今週最大の売り上げを記録した。
『ソブ・ロック』は、同チャートで2位を記録した前作『ザ・サーチ・フォー・エヴリシング』から約4年ぶりとなる通算8枚目のスタジオ・アルバムで、ライブ・アルバム『ホエア・ザ・ライト・イズ』(2008年)、EP『ザ・サーチ・フォー・エヴリシング - ウェイヴ・ワン』(2017年)を含む10作目のTOP10入りを果たしている。
8位『ルーム・フォー・スクエア』(2001年)
1位『ヘヴィアー・シングス』(2003年)
1位『コンティニュアム』(2006年)
5位『ホエア・ザ・ライト・イズ』(2008年)
2位『バトル・スタディーズ』(2009年)
1位『ボーン・アンド・レイズド』(2012年)
2位『パラダイス・バレー』(2013年)
2位『ザ・サーチ・フォー・エヴリシング - ウェイヴ・ワン』(2017年)
2位『ザ・サーチ・フォー・エヴリシング』(2017年)
2位『ソブ・ロック』(2021年)
先週通算4週目の首位を獲得したオリヴィア・ロドリゴの『サワー』は、新作の登場により3位にダウンしたが、ユニット数は7%減少の77,000で安定している。2位から4位に下降したドージャ・キャットの『プラネット・ハー』(59,000ユニット / 2%減少)、3位から5位にダウンしたモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(44,000ユニット / 1%減少)もそれぞれ順位を下げているが、ユニット数は前週と同率をキープしている。
TOP5以下も、リル・ベイビーとリル・ダークのコラボレーション・アルバム『The Voice Of The Heroes』(36,000ユニット / 13%減少)が4位から6位に、ポロ・Gの『ホール・オブ・フェイム』(33,000ユニット / 10%減少)が5位から7位に、デュア・リパの『フューチャー・ノスタルジア』(29,000ユニット / 1%減少)も6位から8位にそれぞれ下降しているが、いずれもストリーミングが安定しているためユニット数、順位に大きな変動はない。
次週は、シリーズの最終章となる『ファック・ラヴ 3 (オーヴァー・ユー)』のリリースを受け、昨年7月に発表したザ・キッド・ラロイのミックステープ『ファック・ラヴ』が上位にリエントリーすることが予想される。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは7月30日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『フェイス』ポップ・スモーク
2位『ソブ・ロック』ジョン・メイヤー
3位『サワー』オリヴィア・ロドリゴ
4位『プラネット・ハー』ドージャ・キャット
5位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
6位『The Voice Of The Heroes』リル・ベイビー&リル・ダーク
7位『ホール・オブ・フェイム』ポロG
8位『フューチャー・ノスタルジア』デュア・リパ
9位『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』ポップ・スモーク
10位『Inside (The Songs)』ボー・バーナム
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