2021/07/19 12:00
次世代エレクトロニック・ポップ・ロックバンド、1-SHINE(イシン)が7月17日に渋谷clubasiaにてワンマンライブ【The Beginning】を開催した。
今回の公演は1-SHINEにとっておよそ1年半ぶりの有観客ライブとなったが、ここに至るまで一筋縄ではいかない苦労の道のりがあった。
2020年2月15日にワンマンライブを開催した1-SHINEだが、その公演直後に新型コロナウイルスの感染が拡大し、同年7月に予定していたワンマンライブは中止。出演が決まっていた対バンライブもことごとく中止となり、ホームとしていたライブハウスも閉店へと追い込まれた。強く吹く向かい風に「自分たち1-SHINEが今後どうあるべきか」と問いただされる場面が多くあった。
そんな中、コロナ禍で身動きが取り辛い現状を打破するため「6月30日までにTikTokフォロワー1万人いかなければ解散」という挑戦を今年4月1日に発表。バンドを守るためにあえて“解散”という言葉を使い、逃げられない環境を作り背水の陣で挑むとともに、更にその目標に向け自分たちのバンド人生の軌跡を残すため、フルアルバムの制作プロジェクトをクラウドファンディングで実施。「The End or The Beginning(終わりか始まりか)」と銘打った2つのプロジェクトは見事成功し、TikTokは6月3日に1か月の猶予を残し1万人を達成、クラウドファンディングも目標の141%となる支援金額を集めた。
解散の危機を乗り越え、今回のワンマンライブ【The Beginning】を実施することになった。
バンドもファンも待ち望んでいたワンマンライブ。込みあげる感情と高ぶる期待が渦巻く中、SEが流れ出しメンバーがステージに登場すると1曲目「I‘m Sorry」でライブはスタート。のっけから攻撃的なサウンドでフロアを盛り上げ、そこには1年半というブランクを感じさせない進化した1-SHINEの姿があった。
2曲目にはニューアルバムにも収録されている新曲「Stay or Dive」を披露。その後もアップテンポな曲を続け、観客のボルテージは序盤から最高潮に達した。
ライブ中盤には、TikTokで投稿した「Dynamite」(BTS)、「うっせぇわ」(Ado)のカバーも披露するなど、新しく1-SHINEを知ったファンにも楽しんでもらえるようなパフォーマンスも用意していた。
ライブ終盤に差し掛かると、ここでフィーチャリングゲストが登場。ダンス&ボーカルユニット、MADKIDのラップ担当 LINとトラックメイカー Hylenの2人組ユニット、LIN&Hylenがステージに登場し、1-SHINEとの共同作品「Take U Back」を披露した。その後、4人組ガールズグループ、BananaLemonのメインボーカル Nadiaを呼び込み「Alive」を演奏。2組のアーティストを招いた特別なステージにフロアのテンションもピークに達する。
そして最後の曲を残し、ボーカルのYumaが話し始める。「最後にライブをしてから今日までの1年半はバンド人生で最も厳しい期間だったかもしれません。1-SHINEにとってはまさに今日という日が始まりです。これから先もきっと躓くことや悩むことばかりかもしれません。それでもメンバー5人と、応援してくれるみんなと一緒に大きな舞台に向かって走っていきます。よろしくお願いします。」と、コロナ禍で抱き続けてきた苦悩や葛藤、そしてそれを乗り越えての感謝の気持ちを観客に伝え、「If I Die Tonight」でワンマンライブの幕を下ろした。
なお、終演後にはスクリーンに流された映像にて、10月9日に渋谷クラブクアトロでワンマンライブを開催することが発表された。この内容はメンバーも知らされておらず、驚きと次の舞台へ進めることの喜びが入り混じった様子をみせた。
◎【1-SHINE One Man Live「The Beginning」】セットリスト
01.I‘m Sorry
02.Stay Or Dive
03.Lost In Dance
04.A Thousand Tears
05.PARADISE
06.One Last Girl
07.Dynamite(Cover)
08.うっせぇわ(Cover)
09.TOKYO
10.Take U Back feat. LIN&Hylen
11.2020
12.Alive feat. Nadia
13.Crush on You
14.Run Run Run
15.If I Die Tonight
◎公演情報
【1-SHINE ONE-MAN LIVE「タイトル未定」】
日程:10月9日(土)
会場:渋谷クラブクアトロ
※詳細は近日公開予定
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