2021/06/12 17:00
2期BiS解散以降、音楽プロジェクト・Her knuckleにて活動していたムロパナコ改め葉菜子が、6月3日に「Her knuckleを“発展的な意味”で卒業します。今後は葉菜子名義で活動をします。これに伴い、2021年6月19日にソロ初となるワンマンライブ【A REALITY OF REALITY】をやります」と電撃発表。この新展開を受け、今後の彼女はどんなスタイルで活動していくつもりなのか、今どんな想いで未来を切り開こうとしているのか語ってもらうべくインタビューを敢行した。
都内某駅で待ち合わせの約束をしていた葉菜子は姿を現すなり、目の前にあった花屋で「ちょっと、これ買っていいですか?」と一輪のヒマワリを購入。しかし、お金が足りなかったらしく「ちょっとお金貸してください!」と相変わらずのフリーダムぶり(笑)。そのままの勢いで「もう話してもいいですか?」と駅前を歩きながら意気揚々と語り始めた。本来インタビューはどこかしらの会議室や店内で行うもので、この日ももちろんそのつもりでいたのだが、彼女にそんな常識は通用しない。今話したいから話すのだ。
◎葉菜子@休業宣言インタビュー
<休業宣言「私と一緒に不安定になって、私と一緒に楽しんでほしい!」>
葉菜子:もう話してもいいですか?
--え、ここで(笑)?
葉菜子:私はすごくたのしみです!
--何がですか(笑)?
葉菜子:いろいろと! 未来が明るいです! というのも、これまで私は生き急いでいて、私は今21歳で、この世界に入って3年経って「まだ人生に傷跡? 爪痕を残せてなくない?」と思っていたんですけど、私はまだ爪が短い! いつも深爪をしている。だから爪痕を残していないだけであって。で、爪って無理やり伸ばすものじゃないじゃないですか。自然に伸びるものだから「私、焦る必要ないな」と思ったんです。だからゆっくり「誰かが待ってるから急がなきゃ」とか思わないで、やりたいことを着実に1個1個やっていけばいいんだなって。今、私のファンクラブ「葉菜子の窒素」のスタッフさんと打ち合わせを重ねているんですけど、その方が「葉菜子さん、マジで焦る必要ないですよ。これからの人生のほうが長いんだから、何なら1回休んでもいいと思いますよ?」と言ってくれて。というわけで、私は休みます!
--あ、そうなの? 突然の休業宣言じゃないですか!
葉菜子:結論としては休むんですけど、その理由としては“体を休める、精神を休める”が50%。もう50%は“新しい活動の準備期間”。着実に100%の状態でスタートを切れるように準備期間を設けたいんですよ。その期間は2週間かもしれないし、1,2年かかるかもしれない。冨樫義博先生が3年以上『HUNTER×HUNTER』を更新していないように。そこは私の力量とか能力次第だとは思うんですけど、焦って準備したものって万全じゃないんですよ。妥協があるんですよ、絶対に。で、私は要領が悪いんです、高卒なんで。ゆとり世代だし。そんな私にファンクラブのスタッフさんはすごく現実的なヴィジョンを用意して下さっていて、そのヴィジョンに沿って活動していくとしたら焦る必要は本当になかったんです。そのヴィジョンも今すべて話しちゃいたいけど、話しちゃうと面白くないからソレは楽しみにしていてほしい。で、休業明けにそのヴィジョンを着実にひとつひとつ形にしていくので、その度にお客さんは楽しめばいいと思う。
--休業はするけれども、その先には楽しい未来が確実に待っていると。
葉菜子:すべて確実に出来ることなんですよ、無謀じゃないというか。それが私はめちゃくちゃ楽しみで、今すぐに「こんなことをします!」とツイートしちゃいたいぐらいだったんですけど!
--それだけ嬉しかったんですね。そこに明るい未来が見えたから。
葉菜子:そう、嬉しかったんです!「私が等身大になってお客さんと向き合う」というテーマがあるんですけど、その一環として本当に相応しかったんですよ、それが! うわ、めっちゃ言いたい! でも、ここで言っちゃうとなぁ。とにかくファンのみんなに伝えたいことは、この不安定な私の人生を、波乱万丈な人生を楽しんでほしいだけなんですよ。あなたが私に「何かしよう」とか思わなくていいし、「助けたい」とかも思わなくていい。ただただ私と一緒に不安定になって、私と一緒に楽しんでほしい! で、みんなと一体となって作品を創っていきたい。その為に私もファンもいったんリフレッシュ!
<6/19ソロ初ワンマン「弾けないギター1本でリアルな自分を見せたい」>
--ちなみに、休止期間中は公の場では一切何もしないんですか?
葉菜子:表での活動はたぶん一切しないと思います。私、休止期間は地元の北海道に完全に帰るんですよ。レコーディングとかあれば東京に来ることもあるとは思うんですけど、6月19日のワンマンライブを終えたらギターと服だけ持って帰りまして、準備期間が終わるまでは北海道で暮らそうかなって。ただ、休止期間中もファンクラブ内での発信はしていこうと思っているんですよね。それが活動再開に向けての準備にも繋がると思っていて。
--そうなると、6月19日のワンマンライブはより特別な意味合いを持つと思うんですが、どんなライブにしようと思っているんでしょう?
葉菜子:「これが等身大」という言葉がいちばん相応しいライブになるんじゃないかなと思っています。そこにはいろんな意味があって、私のお客さんに対してのぶつかり方も等身大。どっちが上とか下とかない。ステージに立つのは私だけど、私が偉いわけでは全くなくて。私もみんなに寄り添いたいし、みんなも私に寄り添ってほしいんですよ。私だけが幸せになろうなんて思ってないし、ファンの人と一緒に幸せになりたいんです。だからファンの人が私を置いて幸せになることも許さない(笑)。そういう意味でも等身大。あと、私、ギター1本で挑むんですよ。
--格好良いじゃないですか。……いや、待って。ギター弾けたっけ?
葉菜子:ギター弾けないんですよ。
--ヤバいじゃん(笑)。
葉菜子:ヤバそうですよね。でもこれがリアルなんですよ。だから今回のワンマンライブのタイトルは【A REALITY OF REALITY】なんです。元々開催する予定だったワンマンライブのタイトルは【A DREAM OF REALITY】で“現実の中の夢”みたいな意味だったんですけど、それは会場がLEDの映像を使えたりもしてめちゃくちゃキレイだったからなんです。現実感がなくて、本当に夢の世界みたいでキラキラしているんですよ。ただ、今の私って泥臭いと思うんです。そんな夢みたいなステージに立つ人間じゃないんですよ。もちろん、いつかは立ちたい。でも、今はキレイな空間でキレイにパフォーマンスをする器じゃない。ただ、そこでのライブを中止にして新たに開催することになった【A REALITY OF REALITY】の会場である高円寺HIGHは、今の事務所を辞めてひとりになった私にピッタリなんです。そこで弾けないギター1本でライブするリアルな自分を見せたいんですよ。見栄を張らず、等身大の自分でぶつかっていく。私はずっとめちゃくちゃまっすぐに生きてるし、信念を曲げずに生きているから、そんな泥まみれのライブの中でも輝けると思うんです。
--ギターは弾けないなりにも練習しているんですか?
葉菜子:どうやってギターの練習をしているかと言いますと、そもそもギターを弾いたことがないから自分の曲のコード進行も分からないんですよ。それでどうしようか悩んでいたら、家の近所にギター教室っぽいところを見つけたんです。深夜3時ぐらいだったんですけど、灯りがついていたからそこに乗り込んで「本当に申し訳ないんですけど、お金払うので、ギターのコード表を書いてもらえませんか?」ってお願いしたんです(笑)。「生徒になりたいならインターネットで申し込みを……」とか言われたんですけど、「いや、そんなことをしている時間が私にはないんです!」と頼み込んだら「じゃあ、この教室には内緒で僕が個人的にやります」と引き受けてくださって。それで連絡先を交換したら、その日のうちに何曲分ものコード進行が送られてきて……本当にビックリしました!
--いや、ビックリしたのはギター教室の人でしょ(笑)。
葉菜子:「どうされました? え、誰ですか?」みたいな感じでした(笑)。
--6/19のワンマンライブは配信でも観れたりするんですか?
葉菜子:観たい人はファンクラブに入ってください! 月額500円、タピオカ1杯我慢するだけで入れるので! 6月だけでも入ったほうがいい! オンライン視聴のチケットは3000円なんですけど、なんとファンクラブに入ると500円で観れるんですよ。1/6ですよ? 絶対に入ったほうがいいじゃないですか。それが終わったら抜ければいいんですもん。ただ、そのあとにもいろんな企画を考えているので、活動休止期間に入ったらファンクラブ以外では発信しなくなると思うので、とりあえずファンクラブに入ってください!
◎葉菜子のファンクラブ | 葉菜子の窒素
https://fanicon.net/fancommunities/3582
Interviewer:平賀哲雄
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