2021/06/10 10:00
夭逝の天才ジャズ・トランペット奏者のリー・モーガンが、晩年の1970年に発表したライブ名盤『ライヴ・アット・ザ・ライトハウス』が、50年の時を経て遂にコンプリート化され、2021年8月18日に日本リリースされる(日本盤は高音質UHQCD仕様)。
リー・モーガンは、1956年にわずか18歳で彗星のごとくNYジャズ・シーンに登場し、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ等の名門バンドの一員として活躍。ソロ・アーティストとしても、1964年発表のアルバム『ザ・サイドワインダー』が全米ポップ・チャートの25位にランクインし空前のヒットを記録した。だが、人気絶頂の1972年2月に内縁の妻の銃弾に倒れ、33歳で命を堕とした。ジャズ史上最悪の事件と言われた、この事件の真相に迫ったドキュメンタリー映画『私が殺したリー・モーガン』は日本でも2017年に劇場公開された。
ライブ・アルバム『ライヴ・アット・ザ・ライトハウス』は、亡くなる1年半前の1970年7月に、サックスのベニー・モウピン、ピアノのハロルド・メイバーン、ベースのジミー・メリット、ドラムのミッキー・ローカーで構成する自身のクインテットで、米カリフォルニア州ハモサ・ビーチのジャズ・クラブ=ザ・ライトハウスに出演した際のステージを収録したもの。
1970年発表のオリジナル版は2枚組LPで、1996年には追加曲を収録した3枚組CDでリリースされたが、今回の『コンプリート・ライヴ・アット・ザ・ライトハウス』は、4時間以上の未発表音源(18トラック / MCトラックを除く)を加えたコンプリート版(8枚組CD)。1970年7月10日~12日の3日間のステージの全貌が遂に陽の目を見る。
本作品について、ザ・ローリング・ストーンズやボブ・ディランを手がける世界的音楽プロデューサーであり、発売元のブルーノート・レコードの社長であるドン・ウォズは、「“ライヴ・アット・ザ・ライトハウス”は、リー・モーガンがどこに向かっていたのかを、おそらく最も明確に示してくれるものであり、そのような意味で、記念碑的な重要性を持ったアルバムである」とコメントしている。
ボックスに付属のブックレットには、録音時にハモサ・ビーチで撮影された数多くの未発表写真に加え、当時のバンド・メンバーへの貴重なインタビューや、リーを敬愛する現代トランペット奏者のコメントを掲載している(日本盤は日本語訳付)。
なお、7月11日の2ndセットで演奏された「ザ・ビーハイヴ」の未発表バージョンが、先行でデジタル配信されている。
◎リリース情報
アルバム『コンプリート・ライヴ・アット・ザ・ライトハウス』
2021/8/18 RELEASE
【UHQCD 8枚組】UCCQ-9583/90 / 13,200円(tax incl.)
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