KANYE WESTは現在、ハワイのダイアモンド・ヘッド近くの自宅兼レコーディング・スタジオにこもり、ニュー・アルバムの最終的な仕上げに入っている。すでに多くの報道で伝えられているように、このアルバムにはQ-TIP、RZA、PETE ROCKといったゲスト・ラッパーが参加しているもようで、G.O.O.D. MUSICのアーティストBIG SEANの話によると、現段階での仮タイトルは『GOOD ASS JOB』。リリースは6月になる見通しのようだ。

Q-TIPは先般、BROOKLYN BEDEGAのインタビューでWESTとのコラボについて触れ、「僕は自分が崇拝する人間たちとは、積極的に仕事をするようにしている。だから今はNASのアルバムを手掛けているし、間もなくKANYEの作品にも参加するつもりだ」とコメントしていた。

一方Roc4Life.comのレポートによると、RZAとPETE ROCKはすでに最近ハワイでWESTとのレコーディングを行ったもようだ。RZAは、3/19（金）にホノルルで行われたNASのコンサートでステージ上に姿を現し、PETE ROCKについては、LOUD RECORDSの元A&R担当の上級副社長だったSCHOTT FREEがWESTと共にホノルルにいた事実をほのめかしている。

しかし当のPETE ROCKは、自身のツイッターを通じてWESTとレコーディングをしていたという噂を否定し、「（ハワイに行ったのは）単なるバケーションだった」とコメント。そしてFREEに対しては、「俺の秘密のプロジェクトについては、どうか触れないでもらいたい。飽くまでも極秘にしておきたいんだ」と意味深な返答をしている。

WESTのコラボレーターの1人であるプロデューサーのNO I.D.によると、これまでWESTとコラボをしたアーティストたちはすべて秘密裏に作業を進めるのが通例となっていたそうで、今回もこれに則ったものと見られる。

Q-TIP、RZA、PETE ROCKの3人は、NYのヒップホップ・シーンを代表するWESTと共にプロデューサーとしてクレジットされるそうで、彼らの参加そのものから、アルバム自体がトラディショナルな“イースト・コースト・サウンド”になることは間違いなさそうだ。