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2010/02/26

“年間で最も稼いだアーティスト”を決める尺度は?

音楽界での成功の証は、ビルボード・チャートでのNo.1獲得やグラミー賞の受賞など様々な尺度から導かれる。しかしBARRETT STORNG、PINK FLLOYD、そして自らの曲の中で“世の中、重要なのは金だ”と歌っていたSEAN "DIDDY" COMBSのように、アーティストとしての最終的な成功はすべて売り上げがもたらすものだ。

BILLBOARDが発行している“最も稼いだアーティスト(MONEY MAKERS)の年間ランキング”は、コンサートでのグロス売り上げ、NIELSEN SOUNDSCAN(CDセールス、デジタルでのアルバムおよび楽曲売り上げ)、NIELSEN BDS(ダウンロード、オンデマンド・ストリーミング、RHAPSODY、NAPSTER、AOL、YAHOOによる非インタラクティヴのストリーミング)、NIELSEN RINGSCAN(着メロ・セールス)などのデータを元に割り出したものだ。

そして2009年度(2009年1月4日集計分〜2010年1月3日集計分)を分析してはじき出されたランキングを見てみると、KINGS OF LEON、TAYLOR SWIFTといった若手アーティストが、BRUCE SPRINGSTEENやFLEETWOOD MACといったリッチな年配アーティストたちと肩を並べていることに目を奪われる。

音楽業界が複雑な形で成長を続ける中、BILLBOARDの“MONEY MAKERS”ランキングにも様々な変化が現れているのは事実で、収入の形態もCDセールスに加えてネットからのダウンロード、音楽出版からの著作権料、ストリーミングなど、多岐に渡ってきている。

しかし1つだけ、昔から変わらないものがある。それはツアーで、アーティストにとって最も大きな収入をもたらすものでもある。その典型はU2のツアーで、彼らは完成度の高いステージ内容で驚くほどの集客を実現し、ツアー・チャートのトップに君臨する高い収益をたたき出している。

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