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2010/02/17

敢えてリスクに挑んだニュー・アルバムをリリース

JEFF BECKが7年ぶりのスタジオ・アルバムとして4/13にリリースする新作『EMOTION & COMMOTION』には、“ファンが驚くような要素が幾つかある”ようだ。

その驚きの要素とは、全10曲から構成される同アルバムのうち何と9曲にオーケストラ・アレンジを施していること、そして多種多様なカバーに挑戦している点で、カバー曲の中には、「SOMEWHERE OVER THE RAINBOW」など『GREAT AMERICAN SONGBOOK』からのスタンダード・ナンバー、PUCCINIのオペラ曲「NESSUN DORMA」、そして伝統的な楽曲「CORPUS CHRISTI CAROL」などが含まれているという。さらにゲスト・ヴォーカリストとして、4曲にJOSS STONE、IMELDA MAY、OLIVIA SAFEを迎えていることにも注目だ。

Billboard.comとのインタビューの中で、BECKは「今回のアルバムでは、かなりのリスクに挑んだよ」と笑いながら語っているが、オーケストラたちとのエモーショナルな演奏を通じて大きな何かを掴んだことは確実で、その充実感を心から楽しんでいるようだ。たとえば映画『ATONEMENT』からの楽曲「ELEGY FOR DUNKIRK」では、ブルースの演奏では味わえない、はらわたを掴まれるような緊張感のあるパフォーマンスを体験できたとコメントしている。

BECKは現在、先週からロンドンのO2 ARENAでスタートしたERIC CLAPTONとのライヴの真っ最中だが、その合間を縫って『EMOTION & COMMOTION』の楽曲をバンドの仲間および30人のオーケストラ・メンバーたちと吟味しているところだという。またCLAPTONとのツアーは、このあと2/18(木)と2/19(金)にニューヨークのMADISON SQUARE GARDENで行われたのち、2/21(日)にはカナダのトロント、2/22(月)には同じくカナダのモントリオールと回る。そして3/25からはオーストラリアのアデレードを皮切りに日本へも足を伸ばし、4/16から再び北米での演奏を敢行。5/1にはNEW ORLEANS JAZZ & HERITAGE FESTIVAL、6/26にはシカゴ近郊でCLAPTONが主催するCROSSROADS GUITAR FESTIVAL、そして6/8〜6/9にはIMELDA MAYと彼女のバンドに加わる形でIRIDIUM JAZZ CLUBで行われる革新的ギタリスト、故・LES PAULへのトリビュート・ライヴも行う。

ソロ・アーティストとして2009年度に“ロックの殿堂入り”を果たし、先月末に発表されたグラミー賞では“BEST ROCK INSTRUMENTAL PERFORMANCE”を見事に獲得したBECKは、現在IMELDA MAYの夫でギタリストのDARREL HIGHAMのロカビリー・アルバムのプロデュースを手掛けているそうだ。

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