12/5（土）の晩、BILLY JOELは自殺未遂を図って病院へ搬送された娘でピアニストのALEXA RAY JOELについて、マスコミに対し「娘は問題ないようだ」とコメントした。

今週月曜日のAP通信の記者報道によると、JOELと元妻CHRISTIE BRINKLEYとの間に生まれた1人娘のALEXA RAYは、何らかの錠剤を飲んだのちに呼吸ができないと訴え、ニューヨークにあるST. VINCENT'S MEDICAL CENTERに搬送された。その後、病院を後にした彼女は現在、父親と共に他人の目の届かない場所に滞在しているという。警察では、今回の騒動を“薬物の過剰摂取による自殺未遂”と特定した。

JOEL一家と親交のある人物の１人が『DAILY NEWS』紙に語ったところによると、今回の事件はALEXA RAYの2006年のEP『SKETCHES』にも参加していたバンド仲間JAMES "JIMMY RIOT" ELLIOTと、2008年にひどい別れ方をしたことが原因だったと語っている。以来、彼女は精神的に鬱になっており、おまけに元スーパーモデルの母親とアメリカを代表するポップス界の大スターである父親との間に挟まれ、自分の居場所を見つけることに苦労していたとも語っている。

今年10月、ALEXA RAYはピアノをフィーチャーしたバラード・シングル「INVISIBLE」をリリース。同曲は、彼女のウェブサイトでダウンロードが可能となっている。この曲は不安定な恋愛関係について描いたもので、ALEXA RAYは“痛みは大きくなるばかり。私はこの先も生きていくけど、決して自分は大丈夫なんて思えない。あなたは自分の道を進むと言うし、私はそれを止めることはできない。だけどあなたが近くにいなければ、私は決して大丈夫なんかじゃない”と悲痛な気持ちを歌っている。

ALEXA RAYは12/10（木）の午後、「INVISIBLE」のプロモーションのためにレコード店J&R MUSIC WORLDでサイン会を行ったあと、ニューヨーク証券取引所（NYSE）のクリスマス点灯式のイベントに出席してパフォーマンスをする予定になっていた。彼女のスポークスマンの話では「イベントはキャンセルにはなっていない」としているが、NYSE側では「彼女の出席は取りやめになった」と公表している。