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2009/11/30

ルーツに戻った渾身のニュー・アルバムをリリース

ベテラン・シンガーのJIMMY BUFFETTが、自ら「ここ最近のアルバムと比較しても、並々ならぬ力を注いだ作品だった」と語る渾身のニュー・アルバム『BUFFET HOTEL』を完成させた。

制作にあたっては、午後の日差しのある時間帯にレコーディングするのではなく、昔のようにワイン片手に真夜中に作業するという“ルーツに戻った”やり方を実践したのだそうだ。「赤ワインで酔っ払い、ヴォーカルが途切れ途切れになり、酒のムードが思いっきり出ているレコーディング済みの音源をインターネットでプロデューサーに送ったところ、『これはワインを飲みながら真夜中に録音しただろ?聴けばすぐにわかるよ』と言われちゃったよ」とコメントしている。またネットを使ったことで、ツアーの最中でも制作が滞りなく進んだことは大きな助けになったとも語っている。

この最新作は、BUFFETTがアフリカのマリ共和国で開催された“FESTIVAL IN THE DESERT”に出演した際、現地でタイトル曲をレコーディングしたところから製作がスタートした。そしてその後、このタイトル曲とBRUCE COCKBURNの「LIFE'S SHORT」のカバーを含む全12曲を、WILL KIMBROUGH、ROGER GUTH、JESSE WINCHESTERといったミュージシャンたちと共に、ロンドン、ナッシュヴィル、シカゴ、ロングアイランド、アラバマ州マッスル・ショールズで完成させた。
仕上がった曲の幾つかはオーディエンスの反応を見るために今年のコンサートで演奏され、特に「SUMMERZCOOL」とBUFFETTが初めて書いたサーフ・ロック・ソング「SURFING IN A HURRICANCE」への反応が大きかったという。

来年には、オーストラリアと太平洋地区を皮切りにフル・スケールでの“BUFFET HOTEL TOUR”を敢行する予定で、ステージではアルバムを全曲パフォーマンスすることを検討しているという。またタヒチでは、1983年の「ONE PARTICULAR HARBOR」を演奏曲に加える意向とのことだ。さらにニューオリンズで開催される“JAZZ AND HERITAGE FESTIVAL”では、『BUFFET HOTEL』にゲストとして参加したSONNY LANDRETHとTOUMANI DIABATEを迎えて特別パフォーマンスを行うことを検討していることも明らかにした。一方、「今は映画ビジネスとは関わっていない」と言っているBUFFETTだが、現在は映像監督のMARGARET BROWNと共にマリ共和国へ旅した際のドュメンタリー映像を手掛けている最中とのことだ。

そのほかにもBUFFETTは、太平洋を舞台にした短編ストーリーを集めた小説と、『MUDBATH』というタイトルの“ロックンロール小説”を執筆している最中だという。そして後者についてBUFFETTは、「実際にあった冒険をテーマにしている小説だが、どの登場人物についてもそれが誰をモデルにしているのか、読者に気づかれないことを願ってるよ」とコメントしている。

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