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2009/11/30

いよいよ終了するツアーについて語る

ひんやり爽やかな11月の夕方、テネシー州ナッシュビルで、BRUCE SPRINGSTEENは自分がどこにいるかよくわかっている。

2,3日前、彼は「すべてのフロントマンの悪夢」と言うべきものをやらかしてしまった。ミシガン州のステージで隣の州(オハイオ)の名前を叫んでしまったのだ。しかし、それも理解できないことではない。

SPRINGSTEENとE STREET BANDは2007年以来世界中を果てしなくツアーしながら、2枚のアルバムを発表し、スーパーボウルや大統領就任式に出演、メジャーなフェスティバルに初登場するなど、多くの偉業を成し遂げてきたのだ。

ツアー終了を4日後に控えたソメット・センターで対面したSPRINGSTEENは少しも疲労を見せてはおらず、むしろ自分やバンドの未来について情熱的だった。彼が気にしているのはペンディングになっているショーのことで、まだまだやる気十分のようだった。

最近の旺盛な活動ぶりには自分でも驚いているほどだとSPRINTSTEENは言う。「ソングライティングに関しては多作になっているんだ。だからこれまで以上に多くの作品を発表できる。オレにとって50代はとてもとても充実していたね。歌が簡単に出てくるとは言わないけど、流れに乗ったように出てくる感じなのさ。オレには書きたいことがいろいろあるから、おかげでレコーディングもやれるし、ツアーにも出られるわけだよ」

「このショーが終わると、オレたちは10年がかりのプロジェクトが終了することになる。それはオレたちのバンドが提供できるパワーやサービスをガラリと一新したものになっていたと思う。10年前、オレはまだバンドにふさわしいスタイルでは書けるだろうか、オレたちはひとつのユニットとして機能していけるだろうかと心配していた。だけど、こんなにも生命力とパワーがあることが確認できて、オレたちの全キャリアの中でも最高の一章だったよ」

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