このほどアメリカ国内における音楽ソフト小売業者たちは、話題のイギリス人女性ヴォーカリストSUSAN BOYLEのデビュー・アルバム『I DEAMED A DREAM』が予想を遥かに越えたデビュー・ヒットになるという見通しを明らかにした。

またレコード・レーベルや流通会社の重役たちは、AMAZONやQVCといった通販企業の先行予約状況から、BOYLEのアルバムが現時点で2009年度最大のデビュー・ヒットを記録しているEMINEMのアルバム『RELAPSE』を越えるという予測をしている。ちなみにEMINEMの同アルバムは、今年5/24を最終集計日とする発売初週にトータル608,000枚を売り上げている。

実際、テレビ通販のQVCでは先行予約だけで81,000枚に達しており、これは同チャンネルの過去10年間で最も高い数字だという。また大手通販のAMAZONでは、同社始まって以来となる世界規模での高い数字となっているとのことで、正確な数字は公表していないもののアメリカ国内だけでも80,000枚の先行予約を確保しているものと見られている。

現時点で流通側が予測しているBOYLEの初週アルバム売り上げは550,000枚ほどということだが、レーベル側が更に強力なプロモーションを継続し、また今週は毎年クリスマス前に小売店が最大の売り上げを記録する“BLACK FRIDAY”を控えていることからも、アルバム売り上げは700,000枚にも達するという見方もある。

一方、同じ週にリリースされたADAM LAMBERTのアルバム『FOR YOUR ENTERTAINMENT』も発売初週に225,000枚の売り上げ確保が確実視されており、予想を越えたセールスになることは間違いないようだ。LAMBERTは11/22（日）の晩に行われたAMERICAN MUSIC AWARDSの授賞式で問題あるパフォーマンスを行ったとして物議を呼んでいるが、この問題がアルバム・セールスに影響するのではないかという懸念が広まる中、実際にはかえって話題性が好調なアルバム・セールスにつながったという見方も優勢だ。

そして、LADY GAGAの新作『THE FAME MONSTER』も予想以上の強さを見せている。この作品は、オリジナルのデビュー作『THE FAME』に新曲とDVDを加えたデラックス・ヴァージョンとして新たにリリースされたものでで、同じく発売されたばかりのEP盤『THE FAME MONSTER EP』と共に彼女作品の3本柱となっている。セールスにおいては、オリジナルの『THE FAME』とデラックス版の『THE FAME MONSTER』が合わせて15万枚、EP盤が20万枚との予測が出ている。