イギリスの伝説的ロック・バンドFACESが、ROD STEWART抜きの状態で2010年にライヴを行うことで調整に入ったようだ。

FACESのメンバーのうちRON WOOD（ギター）、IAM McLAGAN（キーボード）、KENNY JONES（ドラム）の3人は、去る10/25にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催されたBRITISH PERFORMING RIGHTS SOCIETY主催の慈善基金コンサートに出演して他のゲストたちと共にパフォーマンスを繰り広げたばかりだが、3人はそれ以後、来年の春にツアーを行うことで具体的に話し合いを進めているという。

これはMcLAGANがbillboard.comに語ったもので、決断に至った経緯について「俺たちはもういい歳だし、今すぐに実行に移さないと何が起こるかわからない。信じられないが、自分もすでに64だ。RODから“イエス”の返答が来るのをずっと待ち続けてきたが、ついに“ノー”という答えが返ってきた。自分のことで忙しく、それどころじゃないらしい。だからもう、俺たち3人で進めさせてもらうことにしたんだ」と語っている。

STEWARTは最新アルバム『SOULBOOK』のプロモーションのために、2010年は単独ツアーを計画しているそうで、McLAGANは「確かにRODがいたほうが良いに決まってるが、それ以外の選択肢はある。俺はとにかく演奏がしたいのさ」とコメントしている。

10/25に開催された慈善コンサートでは、元ROLLING STONESのBILL WYMANが他界したRONNIE LANEに代わってベースを演奏し、SIMPLY REDのMICK HUCKNALL、PAUL CARRACK、ANDY FAIRWEASTHER-LOWがゲスト・ヴォーカルを務めた。来年のツアーに関してはこの時の演奏をモデル・パフォーマンスとして想定しているようで、McLAGANは「シンガーもベーシストもギタリストも複数いたほうがエキサイティングだし、ゲストを何人も迎えるのが面白いと思う。サックスにはBOBBY KEYSが参加してくれるだろうし、冒険的なことをいろいろやってみたいね。昔と同じじゃつまらないだろ」と語っている。

そんな中、現在3人が最も目を付けているのがSIMPLY REDのMICK NUCKNALLで、実際にオファーする方向で動いているそうだ。しかし他のシンガーにもアプローチする予定もあり、現段階ではいろいろな可能性を検討しながら模索している状況のようだ。