2009/11/09
ミニ・オーケストラとしてインディー・ルートでゆっくりと、しかしながら着実な活動を続けてきたPINK MARTINIが、その15年に及ぶキャリアの集大成とも言える新作をリリースした。
この『SPLENDOR IN THE GRASS』と名づけられたニュー・アルバムは、11/1を集計最終日とする発売1週目の段階で全米アルバム・チャートに45位、TOP INDEPENDENT ALBUMS CHARTでは10位にニュー・エントリーを果たしている。
彼らの自主レーベルHEINZ RECORDSからリリースされた本作は、ホームタウンであるオレゴン州ポートランドで活動を続けてきた12名のバンド・メンバーたちが築き上げてきた努力の末に生まれた作品であり、クチコミを柱に着実に人気を積み上げてきた成功の証とも言える1枚だ。
バンドのマネージャーを務めるSAM FELDMANは、「彼らはまるで“家族経営”のようなバンドで、特定の人物が中心となるのではなく全員が同じ立場で活動をしている感じだ。熱心で誠実なファンが支えてくれているし、多くのアーティストが望むような大きなマーケティングは一切やっていないんだよ」とコメントしている。
しかし広範囲なマーケティングをしていないにも関わらず、2007年のアルバム『HEY EUGENE!』は全米アルバム・チャートに30位で初登場を果たし、これまでに140,000枚を売り上げる結果を残している。以来、バンドはNIKEやJEEPといった有名企業とライセンス契約を結んだり、テレビの人気ドラマ『CSI: NY』や『WEEDS』にも楽曲が使用されるなど、メインストリームでも注目を集める存在に成長した。
そんな彼らは、この最新作『SPLENDOR IN THE GRASS』を引っさげて11月中はヨーロッパ、12月にはニューヨーク、そして来年の1月にはオーストラリアでツアーを敢行することになっており、春から夏にかけては全米ツアーを行う予定とのことだ。
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