ドイツのハードロック・グループ、RAMMSTEINのアルバム『LIEBE IST FUR ALLE DA(LOVE IS FOR
ALL)』（現在BILLBOARDのヨーロピアン・アルバム・チャートで2位）が、子供や青少年に有害とされるサディズム/マゾヒズムの描写があるため11/11からドイツのレコード店の店先に並べることを禁じられそうだ。

この取り決めに関し、青少年に対する有害メディア審査会の代表者であるPETRA MEIERは、「ICH TUE DIR WEH(I WANT TO HURT YOU)」という歌と、仮面を付けたギタリストのRICHARD KRUSPEが膝に裸の女性を乗せているアートワークに問題ありとしている。この曲には「噛みつき、蹴り、強打、釘、ペンチ、切れないノコギリ……何がほしいか言ってくれ」といった歌詞が含まれている。

また審査会はシングルの「PUSSY」もエイズの危険にもかかわらずリスナーに避妊手段を用いていない性行を奨励しているような内容だと述べている。しかし、シングルは店頭ディスプレイ禁止の対象にはなっていない。

規制の結果、11曲入りのアルバムを18歳以下の子供たちの目に触れないよう、宣伝したり展示したりできなくなる恐れがある。

「規制は11/11に正式に発表されます。そのときまで、アルバムはこれまで通り店頭で販売されるかもしれません。この決定は青少年保護法に従って決められたものです」

このアルバムは10/10にリリースされ、10/29にBILLBOARDヨーロピアン・アルバム・チャートで1位になり、世界的な大ヒットになっている。ドイツでは20万枚を越える売り上げで１位となり、プラチナ・ディスクに認定されている。1O/25にアメリカでは13位、イギリスでは16位に初登場。また、スイス、オーストリア、デンマーク、チェコ、フィンランド、オランダでもナンバーワンになっている。