2009/11/05
90年代初期に音楽業界入りして以来、MARY J.BLIGEは個人的な苦闘(ドラッグの乱用、不健全な人間関係)について歌にしてきた。そんな自分を卑下するような時代は遠く過ぎ去ったものの、彼女が「DESTINY」を歌っているライオンズ・ゲイトの新作映画『PRECIOUS』は同様の厳しいテーマで彼女を引きつけたという。
「(監督の)LEE DANIELSが私にこの映画に関わってほしがったの。映画を見て『私が関わりたいと思わないわけがないじゃない? この映画のために歌いたいと思わないわけがないわ』と言ったのよ」とBLIGEは先週のBILLBOARD/ハリウッド・レポーター映画・TV音楽コンファレンスで語った。「歌詞を書いたのは私じゃないけど、映画を見たら自ずと共感が持てた。だって、私もあの女の子と同じような人生を生きてきたし、ほとんどああいう人生を生きてきた人たちを知っているんだから」
MO’NIQUEと新人のGABOUREY SIDIBEが主演する『PRECIOUS』はSAPPHIREの著作『PUSH』の映画化だ。文盲、レイプ、家庭内暴力、近親相姦、肥満などの不幸な問題に直面する16歳について描いた悲惨な物語である。
「多くの人々にショックを与えるだろうな、というのが映画の第一印象。とても強烈な映画なのよ」
「年は若いけど、私の心はずっと老けてる/みんなの期待に応えて生きていたら破滅の世界に行くだけ/自分の声に耳を澄まさなきゃ/神様の声を聞いて、ドアを開けてはるかに大きな道へと踏み出していくのよ」と歌う「DESTINY」も同様に強烈だ。
「ずっとパーソナルなことを歌ってきたけど、なぜそんなことが起きたのかを振り返って考えたことはなかった。この映画はそこを重視しているの。この歌を出すに当たって『なぜ』ということを掘り下げなくてはならなかった。そこがいちばんつらいところなのよ」
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