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2009/10/28

映画『THIS IS IT』がついに公開

どうやら世界はどえらいコンサートを見逃してしまったようだ。この初のコンサート・リハーサル映画(!?)はMICHAEL JACKSONというポップ・カルチャーの偉大なエンターテイナーを、純粋なクリエイティビティで熱っぽく捉えている。画面はパフォーマーやミュージシャン、コリオグラファー、クルー・メンバー、職人たちでいっぱいだが、映画の焦点はJACKSONに定まっている。エンターテイメントの目も眩むような頂点に到達するには何が必要なのか、そしてなぜ彼が10年もの間隠遁を選んだのかが、これを見れば理解できることだろう。

火曜日の同時プレミアに続いて、映画は国内3,400の映画館で2週間にわたって公開される。需要次第でさらに上映が延長されることになっているが、
需要はあるはずだ。

『THIS IS IT』は50歳のMICHAEL JACKSONの最後のカムバック・コンサートとしてこの夏ロンドンの02アリーナで予定されていた50回のソールド・アウト・コンサートになるはずのものだった。しかし、6/25の彼の死で突然悲劇的な終焉を迎えてしまった。これはステージ監督のKENNY ORTEGAがリハーサルの間に撮影された120時間のビデオをまとめたものだ。

まずはこの映像がおしなべてプロフェッショナルで、非常に良くできていることに驚かされる。そして、巨大で複雑なコンサートが形になっていくのを見るのはエキサイティングだ。JACKSONはほとんどサングラスをかけたままで、同じ曲を違った衣装、違ったアプローチで何度もやり直す。ここでの監督が誰かは疑問の余地がない。彼がすべてをコントロールしているのだ。その指示の仕方はほとんど詩的と言っていいほどだ。

これはコンサート映画ではない。彼はダンスの動きにしてもボーカルにしてもエネルギーを温存し、自分のコンサートを模索しているのだ。彫刻家が大理石を刻んで彫像を作り出していくように。

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