CLARENCE CLEMONSは新しい回想録『BIG MAN:REAL LIFE & TALL TALES』の発表に「大変満足」している。しかし、THE BOSSは自分の仲間の内情暴露本をどう思っているのだろう？

「彼はとても気に入っているよ」とサックス奏者は本に対するBRUCE SPRINGSTEENの反応について語る。「オレは原稿をまとめて、ある日飛行機の中で読んでいたんだ。すると（SPRINGSTEENが）『オレもちょっと見ていいかな？』って聞いてきたんだ。そして彼は自分の席にそいつを持って行って、45分後に戻ってきて『いやあ、こいつは素晴らしいな。こいつは最高だよ！』って言ってくれたんだ。今まで聞いた中で最高の言葉だったよ。彼がオレのやってたことを受け入れて喜んでくれて、賞賛の言葉までかけてくれたなんて、ものすごくゾクゾクしちゃったね。こういうことをやるには、そんな天からの声が重要なんだよ」

SPRINGSTEENは『BIG MAN』の前書きを書き、さらにコンサートのメンバー紹介ではCLEMONSのことを「作家」と紹介しているほどだ。

『BIG MAN』の中で、CLEMONSと共作者のDON
REOは自伝的な回想と、CLEMONSが「ありうる話、あるいはある意味での実話」と呼ぶ「ほら話」を混ぜ合わせている。REOによるといくつは完全
なデタラメとのことだが、CLEMONSはそうした部分は400ページもの大作にちょっと味を加えた程度のものだと言っている。

「『BIG MAN』をエンターテイニングなものとして捉えているんだ。これは儼然たる事実とか伝記とかじゃないんだよ。オレたちはもっと面白くするような要素を混ぜたんだ。自分の人生についての単調な本なんて書きたくない。なにしろオレの人生なんて退屈だから、みんな退屈しちゃうよ。次の本は成人向けの人生本になるかもしれないね」