2012/02/03
ブラック・サバスの再結成を妨げるものは、ギタリストのトニー・アイオミが最近リンパ腫の診断を受けてバンドのレコーディング・セッションがロンドンに移り、コーチェラのヘッドライン出演を辞退しなければならなかっただけではなかった。今度はドラマーのビル・ウォードが自らのウェブサイトに「バンドのオリジナル・メンバーとしての自分に対する威厳と尊敬を反映した納得できる契約」を要求するという長い公的声明を発表し、再結成から下りると脅しているのだ。
「数日前、一年近く話をまとめようとしたあとで、またしても『納得できない』契約が手渡された」と彼は声明の中で述べている。
ウォードは「肩すかしを食った」気分になり、こんなことは初めてではないとも言っている。実際、ウォードは過去にもマネージメントと契約上の問題を抱えていた。2004年、シャロン・オズボーンがオズフェスト・ツアーで(契約に同意しなかったため)ウォードの代わりにフェイス・ノー・モアのドラマー、マイク・ボーディンが入ると発表した。そのときは、最終的に同意に至り、ウォードがツアーに参加した。
こうした状況にもかかわらず、ウォードは今も再結成を実現させたいと思っているという。「こんなわけで今は待機状態にあるが、オレは荷物をまとめてアメリカからイギリスに出かけていく準備をしてるんだ。何より重要なのは、絶対にアルバムでプレイしたいし、絶対にブラック・サバスでツアーしたいということさ」
ブラック・サバスのオリジナル・ラインナップによる再結成は長い間噂されていたが、一度はアイオミによって否定された。11月にグループ(アイオミ、オジー・オズボーン、ギーザー・バトラー、ビル・ウォード)はツアーと30年ぶりのアルバム(当初リック・ルービンのプロデュースで2012年秋に発表される予定だった)についての計画を発表した。10月、オジーは再結成について「うまくいったらうまくいくだろう。失敗したら、オレは自分のことをやり続けていくよ」と語っていた。
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