2011/09/05
9/3(土)に結成20周年を祝って2日間のフェスティバルを敢行したパール・ジャムが、会場となったウィスコンシン州ALPINE VALLEY MUSIC THEATERで3時間にも渡るステージを繰り広げた。
レアな楽曲を散りばめたパフォーマンスは、サウンドガーデンのクリス・コーネルが登場してテンプル・オブ・ザ・ドッグとして活動していた頃の顔ぶれが揃うと、シアトル・ロックの豊かな歴史を感じさせるステージが実現。その後マッドハニーが登場してMCファイヴの「キック・アウト・ザ・ジャム」をパール・ジャムと共にカバーした。
コーネルを加えたテンプル・オブ・ザ・ドッグの2度目のアンコールでは、かつてのヒット曲「ハンガー・ストライキ」、「セイ・ハロー・2・ヘヴン」、「リーチ・ダウン」などに加え、パール・ジャムの前身バンドであるマザー・ラヴ・ボーンの「スタードッグ・チャンピオン」などをパフォーマンス。その後はパール・ジャム結成20周年を祝って数々のゲストが登場し、リアム・フィナンドとスウェル・シーズンのグレン・ハンサードは“テンプル・オブ・ザ・ドッグ/パール・ジャム/サウンドガーデン”のマッシュアップに加わり「リーチ・ダウン」でバック・ヴォーカルを務めた。
前日の金曜の晩には、ファンクラブのチケット受け渡し所エリアでサウンド・チェックが行われており、ファンはコーネルのパフォーマンスの一部を耳にする機会に恵まれた。しかしその他のゲストについては本番当日まで明かされることはなく、マッドハニーのダン・ピータース、フィン、ハンサードは1996年の「フー・ユー・アー」を、ザ・ストロークスのジュリアン・カサンブランカスは1994年の「ノット・フォー・ユー」でエディ・ヴェダーと掛け合い、クイーン・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョッシュ・オムは、レア楽曲「イン・ザ・ムーンライト」を本番当日に初めてファンの前で披露した。
しかしメイン・イベントは、もちろんパール・ジャムそのものの活動だ。これまでの数々のヒット曲やレア作品の演奏に加え、フロントマンのヴェダーがバンドの20年に及ぶ軌跡についてしみじみと語る場面も見られ、まさに偉大なバンドの歴史が凝縮された1夜となった。
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