世界中を騒然とさせたそのツイッターの内容は、とりわけロサンゼルス郡保安官事務所を大激震させてしまったようだ。というのも、ラッパーのGAME（本名：JAYCEON TAYLOR）が58万人以上いるとされるフォロワーたちに向けて送ったツイッターのメッセージが、コンプトン警察署の緊急電話回線をパンク寸前にまで追い込む結果を招いてしまったからだ。

『LOS ANGELES TIMES』紙によると、GAMEは8/12（金）に“俺のところでインターンシップの仕事をしたければ、この番号に電話してくれ”とツイートしたが、その電話番号がコンプトン警察署のものであったために同署の緊急電話回線が午後5時から2時間にも渡って鳴り続けたのだという。

そのせいで署内の警察官は不当な電話応答に追われ、実際に緊急救助を求めて電話をしてきた人々の救済活動にも大きな支障をきたす事態となってしまった。

ロサンゼルス郡保安官事務所は、このイタズラ投稿によって1件の行方不明事件、1件の夫婦間における暴行事件、2軒の強盗事件、1件の車窃盗事件の通報に対する対応が遅れる結果を招いたとして、今回の出来事を重く受け止め、GAMEを軽犯罪で起訴することを検討しているという。

しかしGAMEは、保安官事務所から投稿に記載した電話番号を削除するよう求められたのち、それが自身の行為ではなく第三者の仕業による“事故”だったと主張。DEMETRIUSと名乗る人物が彼のアカウントをハッキングして“なりすましの投稿”としたとして、“警察の人たち、どうかアイツを逮捕してくれ。DEMITIRUSは以前にも俺のアカウントをハッキングしている。悪いのは奴なんだ”と訴えている。