1960年代と70年代のヒットメーカーでROBERTA FLACKの「FEEL LIKE MAKIN’LOVE」や自身のソウル・ポップの名曲「TOWER OF STRENGTH」で知られるGENE MCDANIELSが7/29、メイン州の自宅で亡くなったと家族が語った。76歳だった。シンガー・ソングライターの妻、KAREN THOMPSON MCDANIELSはカンサス生まれの夫が短い闘病ののち、家族に囲まれて亡くなったと語った。

MCDANIELSは60年代初期にチャートで大活躍した。BILLBOARDのチャートで2年の間に3回もトップ10入りを果たした。「A HUNDRED POUNDS OF CLAY」は1961年に3位になり、さらにこの年「TOWER OF STRENGTH」が5位に。続いて「CHIP CHIP」が10位になった。

その後ヒットは少なくなるが、他の人のためにソウルやR&Bのスタンダードを書いて大きなインパクトを与えるようになる。もっとも有名な「FEEL LIKE MAKIN’ LOVE」は1974年にROBERTA FLACKが歌ってナンバーワンとなり、彼はRAY CHARLES、ARETHA FRANKLIN、JOHNNY MATHISらにも歌を提供した。

「GENEは音楽だ。詩的で、複雑で、楽しくて、洞察力があって、政治的で、ロマンティックで、多面的で、メロディアスで、偉大だった」と死後に彼のウェブサイトにポストされた声明文は述べている。「彼は素晴らしいパッションの持ち主で、数え切れないほどの音楽的パーソナリティを持ち、行動主義者で、精神主義者で、愛国者であり反逆者でもあり、シンガーであり、歌そのものだった」

MCDANIELSの妻はインタビューで彼のことを次のように語った。

「GENEの本質をとらえることはあまりにもむずかしいです。彼の精神は私たちの誰よりも大きく、どこに行っても人々に触れる能力がありました。彼はエネルギーを発散させていて、それは誠実で優しいものでした」

彼は最後まで仕事を続けており、7/28にはショーもブッキングしていた。病因については明らかにされていない。

MCDANIELSは1935年2/12にカンサスで生まれ、ロサンジェルスに引っ越すまでオマハで暮らした。妻と6人の子供、9人の孫が遺された。