マディソン・スクエア・ガーデンでのチャリティ・コンサートを48時間後に控えた9/9の晩、ブルックリン出身の大物ラッパーJAY-Zはニューヨークのグラマシー・シアターで無料ライヴ“Myspace/DJ Hero Show”に出演。しかし持ち時間を延長するとファンに伝えた直後、突如として火災警報器が作動してパフォーマンスが中断されるという事態に見舞われた。

この晩、黒い衣装に身を包んで登場したJAY-Zは、「YOU DON'T NOW」、「99 PROBLEMS」、「I KNOW」、「VENUS VS. MARS」、「DIRT OFF YOUR SHOULDER」、「AIN'T NO LOVE」、「H TO THE IZZO」、「JIGGA WHAT」、「I JUST WANNA LOVE YOU」、「SHOW ME WHAT YOU GOT」などのヒット曲を立て続けにパフォーマンスした直後、会場に集まった650人ほどのファンに向かって「運営側から持ち時間は45分と言われていたが、パフォーマンスは1時間15分に延長する」と呼びかけた。

そして長年の仲間であるMEMPHIS BLEEKをステージに呼び寄せると、「MONEY AIN'T A THING」、「EXCUSE ME MISS」、「FIESTA」、「YOU, ME, HIM AND HER」といったROC-A-FELLAの人気トラックを2人でパフォーマンス。しかしそんな中、BLEEKがラップを繰り広げている最中に突然ステージの電気が消え、火災警報器が作動。ニューヨークの消防署員たちが会場に駆けつけるというハプニングが起こった。

その後、問題が解決されて消防署員たちがビルを出て行くと、数分後にはLIL WAYNEの「A MILLI」のビートに合わせ、8人のバンド・メンバーとDJのNEIL ARMSTRONG JAY-Zを引き連れてJAY-Zが再びステージに姿を現した。

そして「BIG PIMPIN'」、「HARD KNOCK LIFE」、「CAN I GET A WHAT」、そしてアンコール曲の「ENCORE」をパフォーマンスしたあと、「今度こそ本当におしまいだ。今夜は最高に楽しかったし、皆には感謝している。ニューヨーク・シティ、特に俺の街ブルックリンに感謝の言葉を叫びたい。そして最新アルバム『BLUEPRINT 3』を買ってくれたファンの皆、本当に愛してるぜ」とコメントし、思わぬハプニングに見舞われたステージを後にした。